


「まつもと市民芸術館」裏手の細い路地にひっそりと佇む白壁土蔵の「Gargas(ガルガ)」は、若手作家たちの作品が並ぶアートギャラリー。明治時代には、繭(まゆ)を育て、養蚕業を支えた蔵の1Fをカフェに、2Fを企画展などの展示スペースにリノベーションし、ゆったりと作品を楽しめる空間に設えています。湧水のまち・松本ならではのおいしい井戸水で淹れたコーヒーや紅茶、オーナー手作りのケーキなど、作家たちの作品で味わえるのが、このカフェの魅力の一つ。「器を使ってもらうことで、その作品の魅力を伝えたい」というオーナーの思いがあふれています。ギャラリーでは、若手作家たちの企画展も開催され、“まつもとクラフト”をゆったりと鑑賞できます。

森と森に住む生き物たちをモチーフに、まるで絵本の世界のような作品を作り出すのは、焼き物作家・金井三和さん。使い方も自由という“ゆるさ”がいい


(上)山をこよなく愛するジュエリー作家・山本 葵さんの作品。野鳥や高山植物、クライマーなど、山にちなんだモチーフを愛らしいアクセサリーに作り上げている
(左) 土蔵の玄関から一歩入ると、そこは温かみのある木の世界。開店当時から変わらないメニューに引かれて、「松本に来たらここへ」というお客も多い