「期待を裏切らない、
いや、期待以上の市場食堂。」

今回の出張が決まったときから、“朝メシはここで”と決めていた。鹿児島一の繁華街『天文館』より徒歩で約20分、『鹿児島市魚類市場』は九州でも屈指の魚種が豊富な魚市場。その中に、その日競り落とされた新鮮な魚を食べられる食堂があるのだ。

朝9時ごろ到着すると、そこは市場で働く人々でにぎわい“かごんま弁”が充満していた。お目当ては、近海もの中心に刺し身７種がてんこ盛りの『刺身定食』。運ばれてきたのを見て“市場メシ”の名にふさわしい豪快さに、ついつい吹き出しそうになる。キビナゴがキラリと光って「私を一番に食べて」と主張するので、醤油を少しだけ付けていただく―。ほのかに甘い上品な白身！

たった一口にして、“安くて旨い”という市場への期待は十分満たされた。