


まだ薄暗い早朝、高山の町並みを歩くならこの時間がベストです。まるで時が止まったような通りに響くのは、水路を流れる水や台所仕事の音。自分の足音がすごく大きな音のように感じて、ゆっくりゆっくりと歩きます。規則正しく縦横に伸びる通りの風景はどこもよく似ていて、迷子になってしまいそう。今どこだっけ?と宿でもらった地図が欠かせません。
にぎやかになってきた川の方に行ってみると、朝市が行われていました。正午まで毎日行われていて、野菜や漬物、雑貨に手作りの“さるぼぼ”が並べられています。お菓子の試食をしたり、買い物ついでに露店のおばちゃんと世間話をしたり。朝食がここで済んでしまいました。


人力車で町並みを巡るのも良い思い出に。15分コースから用意されており、リクエストに応えてお薦めスポットを案内してくれます。優雅な気分を楽しもう


(上) 4月に行われる「山王祭」と10月の「八幡祭」の総称「高山祭」は、日本三大美祭の一つに数えられています。数百名にもなる祭行列は圧巻
(左) 通りに点在する、団子屋や飛騨牛を使ったグルメを手にしながら、町並みをぶらりと散策