


これぞ“THE 名古屋”。名古屋の街を見下ろす金シャチに、エメラルドグリーンの屋根、真っ白な漆喰とその豪華っぷりは、派手好きといわれる名古屋を象徴しているかのよう。天守閣の石垣は加藤清正の手腕によるもので、「熊本城」の石垣にも負けない立派な造形美が保たれています。
城内は歴史ミュージアムとして一般公開されていて、1階から7階まで3Dシアターや城下の暮らしを表現した模型、よろいかぶとなどの展示物でいっぱい。ここに来れば名古屋の歴史が一気に分かる、といっても過言ではありません。階段をグルグル回りながら順路に従って進むと、苦手な歴史と一緒にその背景にある“ナゴヤ気質”のルーツにも、思わず納得!?



(上) 付近に愛知県庁や名古屋市役所がある市街地に位置しながら、緑豊かな「名古屋城」。駅やバス停も近く、繁華街からもアクセスしやすい
(左) 最初に作られたものは約320キログラムの金が使われていたという、名古屋のシンボル金シャチ。天守閣の中には実物大模型があり、またがって記念撮影もできる

55.6メートルの高さを誇る堂々たる姿で、当時の栄華をしのばせる天守閣。戦災で焼失する前の姿は、内部の展示写真で見ることができる