
高知
幸寿し
「にぎりは醤油をハケ塗りで。
高知のおもしろ鮨文化」
高知市中央卸売市場の場内に30年以上続く名店『幸寿し』。昼間だけの営業と知りながら、明るいうちからすし呑みと洒落込んだ。
うなぎの寝床のようなカウンター席に座わり、『地獲れの魚を盛り込んだ店主おすすめにぎり』を注文。すかさずビールをオーダーすると、店主は「ここじゃ呑む人はまずおらんけど」と言いながら、肴に「これサービスね」とイカの湯引きを出してくれた。
ちびりちびりとやっていると、にぎりが現れ、ついでにもうひとつ変わった小鉢が供された。「このハケで醤油を塗りながら食べてね」と店主。オリジナルブレンドの醤油は塩分抑えめで口当たりよし。なるほど。これならシャリは白いまま食べることができる。土佐のすし、気が利いている。
店主いわく、「高知は土佐湾にたくさんの川が流れ込んでいて、山からの豊富な栄養分が届くから魚が旨いんよ」。
ネタの旨さとその合理的な食べ方。南国高知がますます好きになった。






高知
幸寿し
- 住 所
- 高知県高知市弘化台12-12
- TEL
- 088-882-3266
- 営業時間
- 9:00~15:00
- 定休日
- なし
※記載内容はFDA機内誌「DREAM3776」Vol.12号(2014年10月発行)掲載時のものです。