
青森
三金寿司
「江戸前にぎりを肴に語らう
“青森前”のもてなし」
せっかく青森に来たからには、鮮度のよい魚介をシンプルに味わいたい。というわけで、JR青森駅から歩いて約5分。駅から延びる新町通りに面したパサージュ広場の一角に看板を掲げる『三金寿司』へ。
常連客でにぎわう店先のテーブル席を横目に店内をそっとのぞき込むと、案の定カウンター席のみ。大将の声に促され、先客の脇に滑り込んだ。
「今日はどこから?」と声を掛けてきた隣客もまた常連らしく、「この店は海外からも食べに来る有名店だからね」と笑う。「ところで大将、英語話せるの?」という調子で始まった軽口に口を挟むころには、店主との距離もグッと縮まっている。
若い時分には横浜の名店で修行を積んだという大将。そこからいただいた屋号を郷里に掲げるからには妥協はできない。その強い想いは、すしで表現される。
まずは小泊産ボタンエビのにぎりを食す。透き通った身は新鮮な証。口中でほろりとほどけるシャリの塩梅が暗に江戸前の誇りを主張する。時折外からテーブル席の客もやってきては、大将と軽口を交わしていく。これぞ“青森前”のもてなしか。
とびっきりのボタンエビ、もう一貫もらおうか。





青森
三金寿司
- 住 所
- 青森県青森市新町1丁目9-37
- TEL
- 017-777-3039
- 営業時間
- 11:30~14:00、17:00~23:00
- 定休日
- 不定
※記載内容はFDA機内誌「DREAM3776」Vol.17号(2016年10月発行)掲載時のものです。