国の重要無形文化財であり、近年、ユネスコの無形文化遺産にも登録された「小千谷縮・越後上布(えちごじょうふ)」は、雪国・越後の気候風土が生んだ麻織物。越後の麻織物の歴史は古く、かつて朝廷へ献上されたという布が、現在も正倉院宝物として伝えられています。
江戸初期、既存の麻織物に改良を加え、夏の着尺として新たに誕生した「小千谷縮」は、横糸に強ねん糸を使用することで出したシボ(しわ)が特長で、肌触りは柔らかくしなやか。
「小千谷織物工房」では、「小千谷縮」をはじめ、「小千谷紬(つむぎ)」など今もなお受け継がれる「小千谷織物」の技術や歴史を紹介。体験工房ではオリジナルの織物を作ることができます。
(上)雪を利用して繊維を漂白する「雪さらし」は越後の春の風物詩。雪解けの始まる2~4月上旬の晴れた日に行われ、小千谷市や塩沢町などで見ることができる
(左) 「匠之座」は、小千谷の伝統素材を使った着物、雑貨、洋服など日常で気軽に使える品々が勢ぞろい。バックやネクタイ、コースターなどお気に入りを探そう
「織之座」は、「小千谷織物」の技術や歴史の紹介をするほか、伝統工芸士にアドバイスをもらいながら織体験をすることができるので初心者でも安心