


日本最大級の縄文時代の集落跡「特別史跡 三内丸山遺跡」。今から約5500~4000年前の縄文人たちの暮らしと、ムラの様子を間近で見ることができます。広い遺跡の中からは、竪穴住居跡などが600軒余り見つかっており、一帯からは膨大な量の縄文土器や石器、土偶、土や石で作られた装身具、ヒョウタンやゴボウ、マメなどの栽培植物、魚介類の骨などが出土。DNA鑑定ではクリを栽培していたことも明らかにされました。
広大な遺跡内には復元された竪穴住居が点在。住居の中には、煮炊きをしたり、暖をとったであろう炉の跡。貯蔵穴や住居内には木の実やサケなどの食糧を蓄えていました。縄文人たちの豊かな暮らしは、私たちに大切な何かを教えてくれるようです。


どのような目的で建てられたのか、謎が深まる大型掘立柱建物。穴の直径2メートル、深さ2メートルで、直径1mのクリ材の木柱が残っていた


(上) 巨大な土器が出迎える「縄文時遊館」のエントランス。縄文時代のムラの復元模型を見学したら、出土資料を展示した「さんまるミュージアム」へGO!
(左) 掘立柱建物跡には、高床式の建物を復元。集落中心部の入口に密集しており、倉庫とも、お墓に関連する施設との説もある