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材料は細かく切りそろえられた夏野菜と『なっとう昆布』。独特の粘りが野菜の持ち味を絶妙に引き出す。余計な味付けはなし。老舗の自信を感じる。

山形

食事処 香味庵まるはち

「漬物の老舗が伝える
山形の涼文化」

東北の中でも厳しい夏の暑さで知られる山形県。その暑さを逆手にとった独自の涼文化が受け継がれている。最近はラーメンに氷を入れたり、蕎麦を冷たいスープに合わせたり、さまざまな新機軸が生まれているが、山形の涼文化の代表格といえば郷土料理“だし”であろう。よく冷やした夏野菜を細かく刻んでつゆで和えただけのもの。しかし、これがたまらなく旨い。豆腐との相性も絶妙で、ビールのお供としても申し分ない。

このゴールデン・コンビの妙を味わいたくて、山形を代表する漬物の老舗『丸八やたら漬』が営む『香味庵まるはち』を訪ねた。創業100年余の歴史ある蔵を改装した座敷にどんと胡坐(あぐら)をかくと、冷たい床が心地いい。

注文したのは粘り気のある『だし冷やっこ』。軟らかい豆腐の上に、一見なんだかわからない“だし”がこぼれ落ちそうに乗っている。サクサクのキュウリとナス、シャキシャキのネギ、ツンとくるミョウガ。さまざまな味と風味と食感が口の中で重なり合い、のどを喜ばせる。具材を麗しくまとめ上げるのは、磯の香りを放つ『なっとう昆布』だ。その余韻が消えぬうちにビールを流し込み、ぷは~っと息をつくと、さっきまでの汗はどこへやら。

こんなに美味しいハーモニーを楽しめるなら、暑い夏も悪くない。いや、大歓迎!

〆にぴったりの色鮮やかな『漬物寿司』1,296円~。これとぶっかけ蕎麦、芋煮などがセットになった『山形三昧』1,620円~。懐石膳も人気。
創業明治18年(1885年)当時からある蔵を改装した重厚な空間で山形の伝統料理をいただける。座敷席では舞妓を呼んでの宴も可能だ。

山形

食事処 香味庵まるはち

住 所
山形県山形市旅篭町2-1-5
TEL
023-634-4108
営業時間
11:30~14:00(OS)、17:00~20:30(OS)
定休日
第1水曜

※記載内容はFDA機内誌「DREAM3776」Vol.16号(2016年7月発行)掲載時のものです。

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