「旬を外さぬ魚料理。
盛岡の隠れた名店、ここにあり」

ＪＲ盛岡駅前から市内中心部の繁華街方面へ歩くこと10数分。今宵の目当ては、漁港直送の魚介が味わえる『海猫食堂 しまか』だ。

女将は宮古市出身で、かつ魚屋の娘さん。旬を外さず旨い魚料理を振る舞ってくれる。

　“今食べるべき魚”を訊くと、「見てくれは悪いが味は抜群」と強く勧められたのは、『セイダガレイの煮付け』。待つことしばし。湯気を上げながら運ばれてきたその一品は、箸先を弾くような弾力と、とろけるような口当たり。酒を呼ぶ濃厚な風味に思わず口元が緩む。

「その日入ったものしか出せないけど、味も鮮度も折紙付きよ」とタンカを切るが、仕入れ直前まで分からぬ魚介をこれほどの料理に仕上げるとはあっぱれ。

盛岡の隠れた名店、ここにありですぞ。