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福岡

ぬか床の店 千束(ちづか)

「四百年続くぬか床で煮る
福岡小倉の郷土料理。」

ぬか床でサバを煮る―。と聞いて、正直どんな味か想像がつかなかった。とにかく旨いのだと、小倉出身の知人に勧められて行ったのがここ『千束』。

こぢんまりとした店内には、すでに常連客と見受けられる夫婦や一見さんらしきカップルがカウンター席に陣取っていた。魚の定食を注文すると、2分も待たずに目の前に皿が並ぶ。午後からは所用があったので、この迅速さはとてもありがたい。旬の野菜を中心とした小鉢3品と、サラダ感覚でいただく山盛りのぬか漬け。そして柔らかな照りをまとったサバは品よく輝いている。「手作りのユズ味噌は食べ放題ですよ」と女将さん。お待ちかねのサバに箸を入れると、ほろりと身が崩れた。熟成したぬか床によって青魚の旨味が、深い深い味わいになるのだという。口に運ぶ。素直に納得。先人たちの知恵に感服である。

【TOP画像】カウンター8席、テーブル3席の小さなお店。ランチは30食限定。
ランチは1,000円。魚と肉がある。
母から娘へと代々受け継がれてきたぬか床。その中に生きる“ちづか菌”とともにぬか床を守り続けているのは五代目の女将さん。フレッシュな生ぬかに、山椒の実、唐辛子、ユズの皮と塩を加えて熟成を繰り返す。
青魚のぬか床煮やユズ味噌、ぬか床セットなど持ち帰り用もある。土産としても人気。

福岡

ぬか床の店 千束(ちづか)

住 所
福岡県福岡市中央区高砂2-9-5
TEL
092-522-6565
営業時間
11:30~売り切れまで、17:30~20:00
定休日
土・日曜、祝日

※記載内容はFDA機内誌「DREAM3776」Vol.9号(2013年3月発行)掲載時のものです。