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『かじしか』の一番人気はコレ。たっぷりの油で両面をカリッカリに焼き上げた『大将のトン足』702円。お箸で食べられる上にコラーゲンたっぷりで、女性にも大人気。

福岡

かじしか

「予約必須の人気店。
大将自慢のトン足を、ぜひ」

福岡空港に降り立ち、九州特有の蒸し暑さを感じた瞬間、“屋台でビール”の邪(よこしま)な絵が脳裏に浮かんで、福岡に住む知人に電話を入れた。そして、「変わった豚足を出す屋台があるよ」と教えられたのが、地下鉄・中洲川端駅近くの『かじしか』だった。

予約必須の人気店と聞いたが、思い切って暖簾(のれん)を上げると、屋台を囲むように作られた席は10名ほどの先客で埋まっている。内側に立つ女性が「ちょっと詰めてもらえんやろか?」と先客に頼んでくれ、運よく座ることができた。

冷たいおしぼりを受け取ると、「どこから来んしゃったと?」との質問。おずおずと答えると、「静岡からです、皆さんよろしく!」と紹介され、同時に、先客全員から拍手をもらう。彼らも彼らで、地元福岡、大阪、新潟、韓国と、バラエティー豊かだ。

まずはお目当ての豚足とビールをオーダー。瓶ビールが目の前に置かれるや「まぁまぁ」と、常連と思しき男性がグラスに注いでくれる。人懐っこい博多の人は“隣合えば友人”なのだ。これぞ屋台の醍醐味。訊けばこちらの店、女性の大将、下村和代さんが切り盛りしているという。なるほど、目の前のネタケースには、女性の感性で吟味されたカラフルな野菜串や牛串、新鮮な魚介類が整然と並んでいる。

「お箸でどうぞ!」という合いの手とともに名物の豚足が供される。お箸で豚足とは珍しいが、確かに手洗いのない屋台ではありがたい心遣い。たまらず箸で真ん中をパリっと割ると、ぷりぷりのゼラチンが華やかに弾けた。舌の上でトロリと溶けて、一瞬で喉を通過する。「旨い!」。豚足特有の臭みはなく、ゼラチンとタレの酸味がほどよく調和し、香ばしく焼かれた皮と脂の旨味に、ほろ苦いビールがまたよく合うのである。「豚足が苦手な人や女性でも食べやすいように、下ゆでして骨を抜いとうとよ」と大将。

瓶ビール数本が空になり、気持ちよくなったころ、「次に行くけど一緒にどげん?」と、先客からうれしいお誘いがかかった。
もちろん、「ぜひお供させてください!」。

福岡県産の野菜や果物を使った『旬菜巻串』216円~。ブドウをベーコンで巻いた串は、甘味と塩気が絶妙。中央の博多産のネギも名物の一品。
博多三大祭りが描かれた色鮮やかな暖簾が目印。ユーモアのあるイラストと独特の筆文字で人気の博多を代表する筆師、金太夫氏によるもの。
大将・和代さんの横に並ぶのは、脱サラして娘を手伝う小大将、実父の克彦さん。アットホームな雰囲気だから、おひとり様も気兼ねなく。

福岡

かじしか

住 所
福岡県福岡市博多区奈良屋町5-14
TEL
092-710-6739
営業時間
18:00〜0:00
定休日
日曜 ※祝日・雨天時は電話で確認

※記載内容はFDA機内誌「DREAM3776」Vol.16号(2016年7月発行)掲載時のものです。

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