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松本からはじめる ひょいと信州たび歩き 宿場町で‘おひさま’の軌跡発見!

奈良井宿松本

「宿場町で‘おひさま’の軌跡発見!」

旧中山道沿いに古い町並みが佇む‘奈良井宿’。 江戸時代、街道を行き交う旅人たちでにぎわい、 “奈良井千軒”とうたわれたほど、木曽路一番の宿場町として栄えました。
今も通りは江戸時代にタイムスリップしたかのようで、趣きたっぷり。 ここはそぞろ歩きとしゃれこみましょう。

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鳥居峠から続く街道の入口には、奈良井宿の鎮守‘鎮神社’があります。 疫病の流行を鎮めるために勧請されたことから、いつしか“鎮め神社”と呼ばれるようになったそうです。 古来から町を守り続けてきた古社に手を合わせて、いざ、まち歩きへ出発!

鎮神社

住所:長野県塩尻市奈良井上
TEL 0264-34-3160(奈良井宿観光協会)

旅人の喉を潤してきた‘水場’が随所にあるのも宿場町ならではの光景。なんかいいですよね。道中には6カ所の‘水場’があり、山水で一服する旅人にとって良い情報交換の場だったとか。「おい、江戸方面は大雨でぬかるんでるから気をつけなよ」な~んていう会話が交わされたんでしょうか。

この‘高札場’は、言ってみれば江戸時代の掲示板。 幕府や藩からのお達しが貼りだされたんですね。

ちなみにこの奈良井宿、平成23年度連続テレビ小説‘おひさま’のロケ地でした。‘鎮神社’から‘鍵の手’間の街道には昭和初期の安曇野が再現され、‘鍵の手’から‘鎮神社’へ向かう道が主人公・陽子の通学路として描かれました。

街道散策の最大のお楽しみは食べ歩き。 しょうゆがこんがりと焼ける匂いに誘われて、‘手焼きせんべい本店 会津屋’の暖簾をくぐりました。
う~ん、焼きたてのせんべいのおいしさは格別です。

手焼きせんべい本店 会津屋

住所:長野県塩尻市奈良井291
電話番号:0264-34-3260

ここが陽子の家の前という設定でドラマに登場した‘鍵の手’。 小さな不動尊が鎮座していました。

伝統の中の“今”を旅する

天保年間(1830~1843年)に造られた‘中村邸’は、奈良井伝統の建築様式を今に伝える資料館として活用されています。 2階がせり出した‘出梁(だしばり)づくり’や、屋根板を横に並べて階段状に重ねた様子が鎧(よろい)のように見える‘鎧庇(よろいびさし)’など、往時の宿場文化を偲ぶことができます。

中村邸

住所:〒399-6303 長野県塩尻市大字奈良井311
営業時間:開館時間:4月〜11月は9時〜17時/12月〜3月は9時〜16時
電話番号:0264-34-2655
https://www.naraijuku.com/shop/post-51/

街道に佇む古刹‘長泉寺’は、将軍家御用達。 かの3代将軍・徳川家光が宇治茶を江戸に運ぶ‘お茶壺(つぼ)道中’の宿泊所として毎年利用していたという由緒ある場所です。

長泉寺

住所:長野県塩尻市奈良井365
電話番号:0264-34-3019

のどが渇き始めたころ、‘白川茶イダー’が樽の中でキンキンに冷えてお待ちかね。 軒先につるされたわらじや、今にも人夫が担ぎ出しそうな籠(かご)など、宿場町ならではの風景を発見するのも楽しみのひとつです。
サイダー片手に土人形を飾ったレトロなショーケースをぼんやり眺めていると、まるで時の流れが止まったような緩やかなひとときが過ぎていきます。

そうこうしてるうちに小腹がすいてきたので、ちょっと休憩しましょうか。

のれんをくぐったのは奈良井宿の中でも、古くから受け継がれてきた石臼挽きの手打ちそばをいただける‘木曽の味処 越後屋’です。

まるで江戸時代にタイムスリップしたような設え(しつらえ)の店で囲炉裏の席に腰を下ろすと、ほっと一息。 代々受け継がれてきたであろう重厚な家具がその長い年月を思わせます。
さっそくそばと、ご飯を軽くつぶしてクルミとゴマの甘いたれを塗った‘五平もち’を一度に味わえる’越後屋定食’を注文。

ウルイのぬたやナメコの和えものなど、地元の山菜も味わえます。
「木曽名産の “すんき漬”も薬味と一緒につゆに入れて食べるのが地元スタイルだから、食べてみてね」と女将さん。 こしが強く、喉越しの良さを楽しんでいるうちに、ペロリと2枚平らげました。 女将さん、ごちそうさま!

木曽の味処 越後屋

住所:塩尻市奈良井666-1
営業時間:10:00~18:00
http://www.echigoya.ne.jp/

おなかが満たされたところで、ちょっと散歩がてら街道を抜けて、奈良井宿のランドマーク‘木曽の大橋’へ向かいます。 総ヒノキ造りの太鼓(たいこ)橋のシルエットの美しいこと! 4月上旬~11月上旬、日没後にライトアップされるので、夕食後の散策コースとしてもおすすめです。

奈良井駅から歩いて5分ほどの場所に、ドラマ‘おひさま’で陽子たちが松本へ向かう際の待ち合わせ場所に設定されていた‘二百地蔵’があります。 観音様やお地蔵さんの顔をよく観察すると、その表情はさまざまで、それぞれ何かを問いかけているような……。ここは地味ですが、自分の心に向き合ういい場所です。

ゆったりとめぐる奈良井宿歩き旅。 およそ1㎞の街道には、今も人々の暮らしが根付いていて、日常の中で昔ながらの建物や文化を大切に受け継いでいます。 見知らぬ旅人を笑顔で温かく迎えてくれる優しさも、きっと昔から変わることなく、今に受け継がれているのでしょうね。 う~ん、来てよかった!

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