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松本からはじめる ひょいと信州たび歩き この風景を見るだけで行く価値あり

塩尻ワイナリー巡り松本

「芳醇ワインに会いたい」

五一じいさんの極上メルロにひと目ぼれ「林農園」

信州まつもと空港から車で約20分。目指すは信州ワインのメッカ、塩尻です。 塩尻ワインといえば、世界を舞台に数々のコンクールで高い評価を得ている兵(つわもの)ぞろい。 ワイナリーによっては試飲や見学もできるとのことで、これはなんとも楽しみ。 お酒が飲めないか、ハンドルキーパージャンケンに大変弱い旅仲間を誘うことをお忘れなく!

最初におじゃましたのは、桔梗ケ原にある‘林農園’。 周囲にはブドウ畑が広がり、のどかな時間が過ぎていきます。 入口にある‘五一ワイン’のサインが目印。 どうやらこの銘柄がワイナリーの代表選手のようです。

‘五一ワイン’という名前の由来は、先代社長の林 五一さん。 元は原野だった桔梗ケ原を自ら開拓して果樹園の経営を始め、長野では生育が難しいと言われていたメルロー種の栽培に成功。 “メルローの父”とも呼ばれている伝説の人物です。

そんな‘林農園’で選り抜いた逸品が‘エステートゴイチ メルロ’。 “エステート”とは、自社農場で収穫したブドウ100%の証しです。 カシスやブラックベリーを思わせる熟成した香りと、やわらかい渋み。そしてほのかな甘みのバランスが絶妙。果実味しっかりの豊かな味わいです。
今では塩尻を代表する銘柄となった“メルロー”。 五一さんの思いがそのままフルボディーの芳醇なワインとなっているんですね。

売店で地図をもらって、いざ農園散策に出発! およそ7ヘクタールもの農園の中で15種類のブドウを栽培しているのだとか。 シャルドネ、ナイアガラ、カベルネ・ソーヴィニヨンなどなど、聞いたことがあるブドウ品種が整然と植わっています。
初夏の農園は、若葉がぐんぐん大きくなっているところ。

8月になると実がなり、少しずつ色づいて9~10月に収穫の季節を迎えます。 「ブドウが成熟する頃には辺り一面にブドウの甘い香りが漂って、私たちも毎年ワクワクするんですよ」とは売店のスタッフの弁。 今度はゼッタイ、収獲の季節におじゃまします!

林農園

住所:長野県塩尻市宗賀 1298-170
電話番号:0263-52-0059
http://www.goichiwine.co.jp/

“桔梗ヶ原生まれ”の価値を知る「井筒ワイン」

次は‘林農園’から歩いて1分の近所にある‘井筒ワイン’へ。 創業70余年、こちらではブドウの栽培から醸造~瓶詰めまで一貫して行っています。 当初からナイヤガラやコンコードなど塩尻の特産ブドウにこだわり、今や世界にも認められる塩尻を代表するワイナリーです。

‘井筒ワイン’のお楽しみは、地下貯蔵庫見学。 地下へ向かう階段を下りて重厚なドアを開くと……。 ひんやりと冷たい空間に整然と大きなたるが並んでいました。ほのかに香る甘い匂いが独特です。 奥ではスタッフの方が樽を開けて作業中。

「ワインは寝かせているうちに水分が蒸発していくので、樽の上部にすき間ができるんです。 それが原因で樽にカビが生えることもあるので、いつも満タンにしておかないといけないんですよ」。 なるほど、樽で熟成を待つワインは静かに眠り続けているわけではなく、人の手によって育てられているんですね。

貯蔵庫には巨大な樽から作ったベンチが置かれていました。この大きなネジとネジ穴が、かつてワインを育てていた印です。

ショップで話を聞くと、やはりナイヤガラやコンコード種のワインがおすすめだそう。
中でも‘長野県原産地呼称管理制度認定品’に注目!

通称‘NAC’と呼ばれる認定品は、あの世界的なソムリエ、田崎真也さんも審査員にその名を連ねる長野お墨付きの逸品です。 で、選んだ一本は‘NAC コンコードロゼ’。

コンコードの果汁のみ発酵させたロゼは、フルーティーでまろやかな甘口。しかも口当たりがよく、赤ワインの持つ深いコクも十分に味わえます。 色もすごくキレイ!
ちなみに‘ロゼ’とはフランス語で“バラ色”という意味で、透き通る深紅のものからオレンジがかったピンク色までさまざまなキャラクターがあります。
‘NAC コンコードロゼ’の色合いは“ブラッシュ”と呼ばれるのだと、ショップの方が教えてくださいました。 女子の皆さんにおすすめのワインですね。

井筒ワイン

住所:長野県塩尻市宗賀桔梗ヶ原1298-187
電話番号:0263-52-0174
http://www.izutsuwine.co.jp/

50年物のワインが待つ蔵へ「信濃ワイン」

さて3軒目に訪問したのは‘信濃ワイン’です。 ‘井筒ワイン’からさらに奥へ進むこと約3分。 閑静な住宅街を抜けると、洒落た建物が目に入ります。

ショップの中にはリーズナブルなテーブルワインから、「おいくら万円?」と思わず簸るんでしまうような年代物まで多くのボトルが並び、眺めているだけでもワクワク!
おすすめワインの中から目にとまったのは、‘クラッセノアール’シリーズ。

メルロー種の豊かな果実味と、マスカットベリーA種の香り高いまろやかな味わいがどちらも生きた“赤”。 重口のメルローに軽めのマスカットベリーAが絶妙にブレンドされ、ほどよいミディアムボディならではの旨みを味わえます。

注目の竜眼種で作る‘クラッセノアール 竜眼’は、やや辛口で和食に合わせると絶対イケる“白”。 コストパフォーマンスの高い大満足の一本です。

「貯蔵庫を見学しませんか?」とお声掛けいただいたので、遠慮なくおじゃましました。 階段を下りる途中からワインの甘い香りが……。 庫内は暗室でひんやりと温度が保たれ、ヴィンテージ(収獲・製造年度)ごとに分けられたワインが静かに眠っていました。

「この棚のワインは50年物なんですよ。ワイン通のとある有名人が訪れたときに、ぜひ一杯とおっしゃり、その場で飲んでいただいたら、出来の良さに驚いておられました」
「で、では私も一杯」という言葉をぐっと飲み込んで、甘いワインの香りを胸いっぱいに吸い込むと、それだけでなんだか満足。熟成していくワインの呼吸に酔いしれたひとときでした。

信濃ワイン

電話番号:0263-52-2581
住所:長野県塩尻市洗馬783
http://www.sinanowine.co.jp/

“自然と安心”、健やかワイナリー「アルプス」

続いて訪れたのは、‘アルプス’。 本社事務所を訪ねると、受付の方が「どうぞご覧ください」と、ショーケースを前に説明してくださいました。

「ウチは“自然と安心”にこだわったワインばかりなんですよ」と、にっこり。
おすすめは、こちらもNAC認定‘ミュゼドゥヴァン’シリーズとのこと。 “ワイン博物館”という意味を持つ銘柄の通り、その種類の豊富なこと!
中でも‘松平ブラッククイーン’は、ワイン専門誌で“日本のワイン36種”にも選ばれたという実力派です。 しかし、ここはひとつ‘信州プレミアム ナイアガラ’をチョイス。

あまのじゃく?
いえいえ。開拓の時代に植えられたブドウ苗のうち、100年もの風雪に耐えて生き残ったのはコンコードとナイアガラだったと聞き、この「まさに塩尻ブランド」をぜひ飲んでみたかったんです。 ナイアガラ特有のフレッシュな香りがそのままとけ込んだような白ワイン。甘みの中に切れの良い酸味が残る‘大人の甘口’です。
白身魚のマリネや天ぷらに合いそう。 一本いただきます!

株式会社 アルプス

住所:長野県塩尻市塩尻町260
電話番号:0263-52-1150
https://www.alpswine.com/

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