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松本からはじめる ひょいと信州たび歩き まずは、中町MAPをゲット!

蔵の町・中町へ松本

「まずは、中町MAPをゲット!」

松本市の“中町”に来ました。蔵の町ですね。 お昼を食べてお腹いっぱいなので、散歩がてらぶらぶらしてみましょう。

まずは、こんなMAPを入手しました。宝探しの道標です。 午後は中町をゆっくり巡ってみることにします。

江戸時代は呉服屋さんや酒蔵が立ち並んでいた通りだそうですが、 今は民芸品、和菓子、骨董、カフェなど新旧様々なお店が 入り交じり、松本の文化発信エリアにもなっているとのこと。

絶品、「MIYUKIDO」の3層プリン。

さっそく蔵のデザインが目につく“菓子工房MIYUKIDO”が見えてきました。 あ、近くに来ると甘い香りがしますね~。

店内はケーキ生地の砂糖と卵の幸せな香りでイッパイです。 こちらがオーナー兼パティシエの大月さん。 MIYUKIDOさんは昔、和菓子屋さんだったとか?

そうなんです。洋菓子が好きだったので、 東京でパティシエの修行をして、7年前に洋菓子を始めました。 昔は1日15個ぐらいウェディングケーキを作ってたんです。

スゴイですねー! スイーツはどれも美味しそうですが、大月さんオススメをひとつ いただいてもよろしいですか?

日替わりのスイーツもよく出るのですが、 “蔵のプリン”を食べてみて下さい。 県内の牛乳と砂糖を厳選して作っています。 下の方に食べ進めていくと、味わいが徐々に変化していきます。

え? 3層それぞれ別の素材なんですか?

いえ、同じ素材ですが、仕上げる段階で3層に変化をつけているんです。

そんなことが出来るのですか。 たしかにこのプリン、なめらかで美味しいですが、食べていくうちに 味に深みが増していきますね。これは美味しい!

コーヒーも美味しくて、ここはいきなりマッタリしちゃいますね。

菓子工房 MIYUKIDO

住所:長野県松本市中央2-4-10
TEL:0263-32-3355
営業時間:10:00~19:00
定休日:水曜日

唐獅子看板が粋な「伊原漆器専門店」

目立ちますね、唐獅子の看板。 見るからに歴史が深そうな佇まいのお店です。

明治40年から始めて、105年目になります。

佐々木さんご自身はこのお店に携わってどのくらいなのですか?

昭和53年ですから、35年ぐらいですね。 それでもこのお店の歴史の1/3ぐらいですか。

昔は2階に漆の職人さんがいて、制作もしていたのです。 いまは販売だけですが、木曽の漆をはじめとして 良質な品を日本全国から集めています。

この独楽模様キレイですね。 FDAのカラフルな機体に似ているので、オミヤゲにしたいと思います。

ありがとうございます。

“漆の器を選んで買う”ということ自体、あまりないので、 新鮮な体験です。これだけ色々な漆器が揃えてあると、 キチンと選んでみようと思いますね、ありがとうございました。

中町の地図って持っていますか? 持っていなかったら便利なのでどうぞ。

ありがとうございます! (実は冒頭の地図、伊原漆器さんでいただいたものでした。 中町・蔵シック館や中町蔵のある駐車場でもゲットできるそうです)

どのお店もみなさんいい人ばかりで、ついつい腰を下ろして 長話したくなってしまいます。 でも、どんどん中町に分け入っていきましょう。

伊原漆器専門店

TEL:0263-32-0449
住所:松本市中央2-10-16
休み:水曜(祝日の場合は営業、1月1日休)
営業時間:9:30~18:30

中町の中核「蔵シック」

さて、色々と寄り道したいお店はありますが、 中町に来たらここに寄っておかないと、ですね。 古い造り酒屋を移築したという、中町蔵の会館“蔵シック館”。 案内していただくのは、民芸協会の宮原さんです。

こんにちは。 しかし移築された建物とは思えないぐらい素晴しい風格ですね。

裏にあった“大禮酒造”さんの建物を平成8年に移築しました。 柱など基本骨格も含めて、全て当時のままです。 現在は貸しギャラリーとして活用しておりまして、 工芸品や美術品の展示・販売などを通じて松本の文化を発信しています。

広いですねぇ。天井も凄く高くて、空気が凛としています。 中町には民芸のお店がたくさんありますが、 昔からそういう文化や運動の発信場所だったんですか?

今は閉店しているのですが、カレーの店 デリーのご主人のお父さん、三代澤本寿さんが 静岡で“民芸運動”に関わった後、松本に帰って来まして、 ここで民芸運動を起こしたのが始まりではないでしょうか。

今でも当時の民芸運動を色濃く残しているお店がいくつかあります。 “しずか”や“木曽屋”、“レストラン鯛萬”、“まるも旅館”、“ホテル花月”などは、全て“民芸”という切り口ですよ。

どれもガイドブックに載っている有名なお店ばかりですね。

中町も民芸運動の精神を受け継いで、 民芸を中心に据えた町づくりをしていこうと思っています。 “民芸のセレクトショップ”ならぬ“民芸のセレクトタウン”です。

“工芸の五月”というイベントをご存知ですか? 松本では毎年5月を工芸月間と定めていて、 4月29日から5月31日の間、 松本市内を中心に様々な場所で工芸に関する催しが行われます。 そのハイライトが5月26〜27日の2日間に/ “あがたの森”で開催されるクラフト・フェアで、 日本全国からハイレベルのクラフト(工芸)とクラフトマン(工芸家)が大集結します。 この2日間を通じて松本にいらっしゃるお客様は約7万人にのぼるんですよ。

2日で7万人ですか!? もの凄い集客力ですね!

この取り組みは単なる観光開発ではなく “文化の育つ畑作り”だと考えています。

昭和の民芸運動の精神が今もしっかりと息づいているんですね。 民芸というのは、その土地で育まれたアイデンティティーを大切にした美術であり、芸術なのだということを改めて実感しました。

中町・蔵シック館

TEL:0263-36-3053
住所:長野県松本市中央2-9-15
http://nakamachi-street.com/kurassickan/

松本で初めての食料品店「やまへい」

また蔵のお店ですね。“やまへい”さん。 暖簾には“佃煮”や“漬物”と書いてありますね。

こちら、店主の斉藤さんです。 やまへいさんの店内は郷土の名産品でいっぱいですねぇ。

大正7年に創業しました。松本ではじめての“食料品店”だったのですよ。 当時は松本という土地で“生モノは無理”だったので、 加工食品を扱っていました。 最近では観光でお見えになったお客様向けに 信州のお土産を中心に取り揃えています。

なるほど。松本で常に出てくるキーワードは“保存”ですね。 食品を傷まないように保存することが大事だった、と。 だから佃煮も種類が多いんだ。 あ、“イナゴの佃煮”! 信州の佃煮といったらこれこれ、イナゴの佃煮ですね。 試食品があるので食べてみます。

う~ん。 海老の佃煮……みたいですね。 全然フツーに美味しい。

他にも“山賊焼きのタレ”や“山辺ワイナリー”のワイン、 “はちみつで作った果肉いっぱいのジャム”にも惹かれます。 山辺ワインは地元・松本産のワインですよね。

甘口も辛口も評判いいんです。

う〜ん、見ていると、どれも気になって決められない。 “信州郷土食品のセレクトショップ”という感じですね。

えい、パッケージもカワイイこのジャムをお土産に決めました!

やまへい

TEL:0263-32-2305
住所:松本市中央3-2-15
営業時間:10:00~18:00(不定休)

世の中の誰かが欲しがっている 「古美術 樋口」

う~ん。こういう通りにいかにもありそうなお店ですが、 “骨董”ではなく“古美術”と書いてあるのが臭うんですよねぇ。 入っちゃいましょう。

こんにちは。ずいぶん若いご主人ですね。

樋口です。中町で31年やっていて2代目を継ぎました。

古美術のお店って色々な骨董が所狭しと置いてあって、 なにを見たらいいのか分からないですけど、 落ち着いて目が慣れてくると面白いですね~。

どういったものが売れスジなんですか?

観光客の方には“焼き物”がよく出ますが、 普段は“お茶の道具”が売り物としてはメインですね。

そういわれるとお茶系の物が多い気がしますね。 樋口さんは実際お茶もされるんですか?

いえ、一切しません。

……あ、なさらないんですか?

でも、茶道具に関しての知識は身につけていますよ。

この商売の醍醐味とはなんでしょうか?

一番嬉しいのは、自分がすごくいいなと思う品物を見つけた時に、 それを“世の中の誰かが欲しがっている”だろうとお客様をイメージすること。 そしてそれが売れた時ですね。

なるほど。同じ目利き、同じ価値観が この世の誰かとシンクロするという事ですかね。 僕も自分のお気に入りを見つけました。この“熊の親子”です。 木彫りの熊でも親子っていうのは見た事無い! しかもこの2匹の達成感のある表情がとても好きです!

珍しいですね、これは。この“鮭”比率的には超巨大ですよ。

確かに。では、 樋口さんの“これはと思うお気に入りの品”ってあるんですか?

(う~ん。としばらく悩んで) この“根付け(江戸時代の煙草入れ)”と “木彫りのえびす様と大黒様”ですかね。 根付けに入っている彫刻は眼球だけ違うパーツで出来ていたりして、 細かい仕事でとても凝っているんです。

木彫りはケヤキで出来ています。 名のある仏師の作品だと思うのですが、出来が凄くいいのに “名入れ”をしていない。それがとても“粋”だと思いました。 あくまで個人的な好みですが。

確かにこの根付けの彫刻凄いですね。目玉が動きそう。 そういう見方もあるんですね。面白いなぁ。 ちなみに僕の熊はおいくらですか?

15,000円ぐらいです。

う~ん。考えておきます(笑)。

古美術 樋口

TEL:0263-36-1467
住所:松本市中央3-3-14
https://itp.ne.jp/info/207522917196970700/

ヨーロッパの職人「寒山」に集まる

さぁ、お次は“寒山”。 気になっていたインテリアのお店です。 取材は受けないらしく、Webや雑誌にも出ていません。

レンガを敷き詰めたエントランスがとても素敵ですね。 お店に入ると、大きなクジラのレリーフがお出迎え。

入り口にはランプやグラス、手作りインテリアアートが 感じよくレイアウトされていますね。 この手作りの温かみが、なんともいえない柔らかさを醸し出していて夢見心地の気分になります。

オーナーで家具職人の福島さん。 自らのアトリエで家具を作り、寒山を経営されているそうです。

素晴しいアンティークのインテリアですね。

いえいえ、これら“アンティークではありません”。 すべて“ヨーロッパの小さなアトリエの職人による新品”です。

え、新品!? 全部ですか!? ホントに新品!? どの品からも古くて懐かしい温かみを感じますが……。

古くからの製法、古くからの技術を継承する 職人の手で、ひとつひとつ作られています。

素晴しいですね。それを知って改めて感動しました。

色々な職人とネットを介して長く取引をさせて頂いています。 良い仕事をする“小さな職人さん”にスポットを当てたいんです。

それは福島さんご自身が職人としてモノを 作られてるからこそ生まれる想いなのですね。

2階は逆に広々とした空間を贅沢に使って、 福島さんが作られた家具のショールームになっています。 どれも温かい印象の家具ばかり。

訊けば入り口のクジラのレリーフ、オランダの職人さんの手によるものだとか。 2月に2つ入ってきて、ひとつは水道屋さんが買っていったそうです。 それもなんかステキな話です。

この寒山でもまた、民芸運動のDNAに触れる事ができました。 良質な職人さんを支える“根”になっている店。 店の名前とは裏腹に、とても温かい空間でした。

寒山

TEL:0263-34-1413
住所:松本市中央 3-4-21
10:00~18:00 ( 水曜日定休)

国産栗100%のおいしさにこだわる小布施栗菓子の名店 「竹風堂」

こちら竹風堂の栗は絶品と聞いて来てみました。 ほぉ、またもや蔵ですが、こちらはずいぶん立派ですねぇ。

地下水を汲み上げている中庭です。キレイです。 奥に見えるのが食事どころ。喫茶もできます。

食事どころは全体を松本の民芸家具で統一されてるんですね。 美しい。やっぱり深い色の木調は心落ち着きますね。 でも、今回はあえてテイクアウトにこだわってみます。

戻ってここが店頭です。右が店長の上條さん。 竹風堂イチオシの“栗強飯(くりおこわ)” は 口コミで凄く評判がいいので一度食べてみたくて、伺いました。

ありがとうございます。 ウチの栗おこわで使っている栗は “小布施”をはじめ国産のものを厳選して使用しています。 素材の良さを最大限に引き出したいので、無添加、無着色です。

これは楽しみですねぇ。 栗おこわを買う予定だったのですが、これも美味しそうですね。 “どら焼山”という名前が、とても気になります。

はい。 こちらは2012年の5月で満4年になる“栗粒あんのどら焼き”です。 フワッとやわらかで、しっとりした生地の食感を活かすのに苦労しました。 控えめな甘さがお客様にご好評で、すぐに人気商品になりました。

……それもください。
さてさて、念願の栗おこわをいただいてみました。 この折詰めスタイルでいただきたかったんですよねぇ。

確かに。栗の色がとても自然です。 栗と餅米の色の統一感がとても美しい! 少し冷めているのにしっとりとしていて 香りも豊か。栗は大粒で“ほんのりと甘い”。 これが本当の栗の味。それが餅米と溶け合って……う〜ん美味!

箸休めに、“きゃらぶき”というフキの煮物と、 “山ごぼう”と“桃”の味噌漬けが添えられています。 この3品、どれも欠かせない感じで、それぞれいい仕事しています。 おこわと箸休め、交互に食べると箸がまったく止まりません。 そしてトドメは、熱い緑茶をいただきながらの“どら焼山”!

これ、しっとり、フンワリですよ。 中の栗粒あんも、砂糖を使いながら自然の甘さを最優先させた たまらなく優しい甘さ。 なんでこんなに美味しくなるんだろう?と考えながら食べたら 3つぐらいは食べちゃいそうで危ない、危ない。 ホント、評判に違わぬ美味しさです。 ごちそうさまでした!

竹風堂 松本中町店

TEL:0263-36-1102
住所:松本市中央3-4-20
販売:9:00 ~ 19:00(冬季18:00)
飲食:10:00 ~ 19:00(冬季18:00)
※ラストオーダーは閉店30分前
(1月2月の水曜日、1月1日定休)
https://chikufudo.com/shop/shop05

由緒正しい気軽な名宿 「まるも」

さて、中町巡りも終盤。次は中町の老舗旅館に行ってみます。 外国人観光客の予約が後を絶たないと噂の名宿です。

また趣のある建物ですねぇ。 3階建てですが、思ったよりコンパクトでカワイイですね。

入り口も“玄関”という感じで、田舎の家に帰って来た気分。 玄関を入ると中庭が見えます。この小さくてコージーな空間がまたいいですね!

初代が“新田茂八郎(もはちろう)”というお名前だったので、“まるも”と名付けられたそうです。 創業は慶応4年。明治21年に現在の木造3階建てに改装されました。 ちなみに木造3階建ては、現在の建築基準法では認められていません。

なるほど。外で見た時、3階だと気づいたのですが、 なんか見慣れない感じがしたのはそのせいですね。初めて見ました。

客室は全部で8部屋。 いずれも一泊5,000円(税別)で、朝食はプラス1,000円(税別)となっています。

ちなみにお風呂は家族風呂。みんな交代で入るのですね。

こちらは2階の部屋。外見の印象と違って広いですね! ユッタリした空間が気持ちいいです。 そこはかとなく外から伝わってくる音が、ああ、“街中の旅館”なんだぁと感じさせてくれます。

こちらは3階。 こじんまりしていて、カワイイ部屋ですね。 なんか、本当に田舎の家に帰って来た感じがします。 下から「ご飯よぉ~」なんてお母さんの声が聞こえてきそうです。

いいなぁ。ここに泊まってみたいなぁ。 と思って聞いてみたところ、 5ヶ月ぐらい先まではだいたい予約で一杯だそうです。 ……ですよね。ここなら立地的にどこへでも出かけられるし、 値段も良心的ですし、風情もタップリだし。 その反応は当然です。

気を取り直して隣に行ってみましょう。

そう、隣が喫茶店になっているんです。 こちらは昭和31年のオープンだとか。

先代は音楽が大好きで、とにかく“レコード”を集めたかった。 でも当時レコードといえば高嶺の花で、簡単に買える代物ではない。 「そうだ! レコードをかける“喫茶店”を始めれば、好きにレコードを手に入れられるではないか!」 と、閃いたのがきっかけみたいです。

建築を松本民芸家具の創立者、“池田三四郎先生”にお願いしたり、 開店は当時の“パリ祭” の日に合わせたり、 先代はとにかく洒落た方でした。 その裏返しというか、商売っ気は全くありませんでしたけど。

へぇ~。面白い方ですね。 やっぱり民芸運動の香りがします。 静かな宿の隣から楽しげな音楽や歓談の声が聞こえてくるなんて、素敵ですよね。 最高のBGM です。

こちらが“喫茶店まるも” の店内。全て松本民芸家具で統一されています。 クラシックが心地よく流れていて落ち着きますねぇ。 ちなみにこの喫茶店は旅館とは入り口が別ですから、気軽に入れます。 建物は土蔵作りで、 軒下にあしらわれた“○モ”のロゴがまた洒落ていますね。

まるも

TEL:0263-32-0115
住所:松本市中央3-3-10
宿泊料:1泊朝食付き 6,000円(税別)
http://www.avis.ne.jp/~marumo/index-j.html

一日をその土地の酒で仕上げる SIDECAR

今日という一日をもう少しだけ延ばしてみましょう。 せっかくなので、最後も中町で締めてみます。

予め聞き込み調査をしてチェックしておいたバー“SIDECAR”。 マスターの矢野さんです。 ご出身はこれまた民芸運動の聖地・静岡。 松本に来て約30年。このお店の開店以来17年、 ずっとバーに携わってらっしゃいます。

何を召し上がりますか?

せっかくなので、地元・信州のお酒で何か作って頂けますか? あとマスターのオススメもいただきたいですね。

では、最初は“養命酒”を使ったリッキー (スピリッツにライム、レモンを絞ってソーダで割ったカクテル) はいかがでしょう?

養命酒って、あのCMで有名な養命酒ですか?

はい。信州の南、駒ヶ根の山の中で作られているお酒です。 一般的には滋養強壮の“薬用酒”として知られていますが、 私は日本初の“ハーブ系リキュール”だと思っています。 美味しいですよ。

よく見ると琥珀色でキレイですね。 確かに、これはハーブ系リキュールだ。 柑橘系と相まって香りもさわやかですし、炭酸が効いていて、う~ん、スッキリした喉ごし。 大人っぽい一杯です。 これは目からウロコだ。

2杯めは、うちのお店の名前でもある“サイドカー”をどうぞ。 “ブランデーベース”のスタンダードなカクテルです。

それ、気になっていたところです。お店の名前はこのカクテルから?

それもありますが、バイクの“サイドカー”が好きだったもので。

お。これはしっかりした味。男っぽいサイドカーですね。 程よく強めなれど、とても飲みやすいです。 少し酔っぱらってきました。

最後に信州のおいしい“シングルモルト”はいかがですか? これは先ほどの養命酒と同じく駒ヶ根の近くで作られているウイスキーです。

あ、そうなんですか。駒ヶ根って、お酒作りに適した土地なんだ。

いえ、そういう訳ではないのですが、駒ヶ根のあたりは水が良いせいか、 丁寧にお酒を作っている蒸留所があるんです。

おぉ。名前もそのまま“駒ヶ岳”。山の名前ですよね。 これは美味しいですねぇ。味が丸くて、トロトロしてます。 香りがまたたまりません!

お口に合いましたか。 それではこういうのはいかがですか。 同じ蒸留所で作られている蒸留したてのお酒です。 樽に入れる前、ウイスキーになる前の状態ですね。 名前もまさに“NEW POT”。

ラベルがカワイイですね。 飲んでみると、全くカワイくない味ですけど(笑)。 トゲトゲしてて、思春期の若者みたいな感じのお酒ですね。 おもしろい!

これはメニューには載せていないのですが、 ちょっと試していただくのもよろしいかと思います。 2階にはテーブル席もご用意していますので、お仲間とお越し頂いてもゆっくりしていただけると思います。

フェイクではなく、本当にロンドンとかにありそうな雰囲気が妙に落ち着きます。 カウンターの幅もたっぷりで気持ちがいいですし。 こういうお店は滅多にないので重宝しそうです。 実際、平日は地元の方がほとんどらしいです。

ふぅ~結構酔いが回って来ました。 そろそろ宿に帰って明日に備えましょうか。 良い夢がみられそうです。 ごちそうさまでした!

SIDECAR / サイドカー

TEL:0263-32-8757
住所:松本市中央3-4-21
18:00〜2:00
定休日:日曜日(日・月連休の場合は月曜日が休み)

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