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松本からはじめる ひょいと信州たび歩き 別名カラス城は、真っ黒なウソ。

松本城へ松本

「別名カラス城は、真っ黒なウソ。」

旅の基点は松本です!「松本からはじめる~」と謳っているのには理由がありまして。 信州は空港のある松本を拠点にすると、北へ南へ出かけやすいんです。

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来てみたかったんですよね~、松本。四方を山に囲まれた街。で、まずは松本城に来てみました。初松本城です。

地元のことは地元の人に訊け。ということで、ここからは “松本観光コンベンション協会”の小林さんに案内していただきます!

初めまして。よろしくお願いいたします。

こちらこそ、よろしくお願いいたします。

門を抜けると見えてきました、松本城。
“カラス城”と呼ばれるだけあって、本当に黒いですね。

あ、実は地元では“カラス城”とは呼ばないんです。 歴史的にそう呼ばれていた事実は何も残っていなくて、 60年ぐらい前にバスガイドが言い広めた、と言われています。
実際、岡山城のほうが真っ黒ですから。

え? ずっとカラス城だと思ってました。 確かに。よく見ると黒と白のツートンですものね。

深志という場所にあるので、 正式な別名としては“深志城”というのがあります。

むかしは、冬になるとこのお堀でスケートしていたんですよ。

えー!? ここでスケートですか!? 大胆ですねぇ。きっと楽しかったでしょうね。ウラヤマシイ……。

では、中に入ってみましょう。

ここにちょっと窪んだ跡がありますよね。 これはかつて城主だった、戸田藩の家紋“はなれ六星”です。 ちょっとしたトリビアです。

あ、本当ですね。 そう言われてみると、お城に来るまでの道ばたに 松本城主の家紋がたくさん入った看板がありました。

そうなんです。 松本城は歴代藩主、六家二十三代にわたって使われてきました。

ざっと計算してみても300年余り。凄いですね!

鉄砲戦を想定していた松本城

この本丸は明治時代、学校(現・深志高校)の校庭として使われていました。 ここで運動会をやっていた写真も残っています。

校庭だったり、スケートリンクになったり、面白い城ですね。 さあ、いよいよ天守閣に入りましょう。

うわ~。天守閣の中は狭くて、暗くて、寒いですね。 しかも天井が低い!

これが“鉄砲狭間”です。この穴から鉄砲で狙うんです。 お堀も当時の鉄砲の射程距離を想定して作られています。

なるほど。戦の主戦力が刀から鉄砲に移り変わり、 それに合わせてお城が作られているのがよく分かりますね。

でも、松本城は一回も実戦を経験していないんですよ。

え? そうなんですか? 戦うことなく、備えていただけ!?

はい。

城内には色々な鉄砲が展示してありますね。かなり変わった鉄砲も。 こんなスパイが使いそうな鉄砲、当時あったんですか!?!?

そうみたいです。

松本城は外から見ると5階建て。でも中は6階建てなんです。 次が一番急な階段です。

うわ。ほとんど垂直ですね!

360°絶景の最上階

当時は手摺はついていませんでした。 毎年何人かケガしていますから気をつけて下さい。

な、なるほど。だからこの階段だけスタッフが張り付いているんですね。 こんにちは。この仕事をされて長いんですか?

平成22年の7月から案内役を務めさせていただいております。ちなみに69歳です。 松本検定(松本の良さを伝える人材育成を目的とした試験)の上級コースに受かったあと、この仕事に就きました。

上級コースですか。それは凄い。

この階段の傾斜角は61°です。 一段の高さが41cmありますので、気をつけて下さい。

だからみんな順番待ちしてひとりずつ登り降りするんですね。 しかし女の子はスカートで来たらダメですね。

とうとう最上階! 東西南北のすべてに窓があります。お〜これは絶景!

西の窓からは北アルプスが一望できます。 あ〜気持ちイイ! とっても贅沢な眺めですねぇ。

でも、実際に殿様がいたのは4階なんですよ。

震度5でも無事

そしてここが最後の見所、“月見櫓”です。 この部屋は3方向に開いていますね。 凄い開放感! 夜ここから月を眺められたら風流でしょうね。

松本城って、外からは大きく見えますけど、中は意外とコンパクト。 柱がたくさんあって、とても頑丈そうな印象を受けました。

昨年(2011年6月)の震度5の地震の時は 松本城の壁にひびが入って全国ニュースになりましたが、 大きな被害は出ませんでした。

戦を前提とした造りだからこそ丈夫なんでしょうね。 さて、せっかくですから土産屋でも覗いてみましょうか。

城内に魅惑の土産あり

ここが城内の土産屋です。

蔵作りで城内にしっくりと馴染んでますけど、 中に入ると典型的な土産屋だったりして。 このギャップがいいですね。
さて、突然ですが発表します。 店員の方に聞いてみた、このお店で人気の土産品ベスト3!
第3位 → 松本城限定“アップル生タルト”
これは正真正銘、城内でしか売っていない限定品。 中には甘いリンゴのソテーが入っていて、そのフンワリとした食感は よくあるお土産系の菓子とは一線を画しています。 さらに冷凍して食べても美味しいとのこと(店員談)。 1箱6個入りでお値段は1,000円。1個150円のバラ売りもあります。

第2位 → 松本城限定“黒豆蒸しきんつば”
これも城内限定品。黒豆の香ばしさがたまらないです。 お土産菓子にしてはかなりの出来で、1箱8個入り600円也。

第1位 → “松本城まんじゅう”!
出ました、もう直球ど真ん中。 中に黄身餡が入ったまんじゅうは、懐かしさ満点。 そして誰にも好まれる安心感のある味がグッド。 1箱12個入りで、お値段は630円です。

ベスト3以外で個人的に気になったのが“馬刺しチップス”。
どんな味がするのか全く予測不明でしたが、口の中にいれてみると「!」 馬刺を食べた時のあの生姜醤油の風味が……。 微妙過ぎる、でもなんか分からないでもない味。 この手がお好きな方は是非トライしてみてください。

江戸~明治~大正~昭和の松本

さて、土産屋をひやかした後は、松本城の敷地内にある“松本市立博物館”へ向かいます。

中には城主・戸田家の陣羽織りや、駕籠など、 歴史を彩った装飾調度品が展示されています。

当時の“御実印”なんてあまり見る機会ないですよね。

これは往時の“松本城下のジオラマ”。良くできてます。

と思うと、明治時代の庶民の部屋が再現されていたりして。 時代を追った展示構成で、当時の雰囲気がよくわかります。

クッパ大王みたいなオブジェもありました。 龍と亀。あまり見た事ない造形ですね。

昔の松本城の写真もあります。 このように大規模な修繕を経て、現在の立派な姿に戻ったのですね。

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