


大井川鐡道は、静岡県の中央を縦断するローカル線。SL列車も走る大井川本線と、日本唯一のアプト式鉄道・井川線の一部を有しています。11月はSLは金谷駅から千頭駅間を1日に上り2本、下り2本の計4本(土日は計6本)が走っており、乗ったり眺めたりと両方の楽しみ方が可能。千頭駅ではSLを間近に見たり、運転台に入って記念撮影をすることもできます。しかし大井川鐡道の魅力はSLだけではありません。往年の懐かしい名車に出逢えることも魅力の一つ。元近鉄南大阪線・吉野線の特急車だった16000系や、元京阪本線の特急車で“テレビカー”の愛称で親しまれていた3000系などが勢ぞろい。まさに “動く鉄道博物館”なのです。昔懐かしの木造りの無人駅で降りて、のんびり過ごすのも一興。


大井川を眺めながら走る列車。右に見たり左に見たり、鉄橋で渡ったりと、めくるめくように変わる景色は飽きることがない。ローカル線ならではの音もいい


(上) 昔懐かしの列車は、定年退職後の第二の人生を歩んでいるかのように、のびのびと自然の中を走っている。そんな姿を見るのも、また乗るのも味わい深い
(左) 新金谷駅で「汽車べんとう」を買って乗り込もう。黒はんぺんや桜エビ、わさび漬けなどの静岡名物に舌鼓を打ちながら静岡茶をコクリ。五感で静岡を満喫できる