


高知龍馬空港から桂浜へ向かう県道14号沿いに、巨大な船を模した建物が見えたら、名物・カツオのたたき作りに挑戦しよう。「かつお船」には「土佐かつおタタキ道場」があり、高知名物の藁(わら)焼きのたたきを自分で作り、焼きたてをその場で食べることができます。何と言っても獲れたての生のカツオを使えるのは、産地ならではの贅沢です。炎の中でじっくりと炙り、好みの焼き加減にできるかどうかは自分の腕次第。肉厚に切り分けられるたたきの断面を見る瞬間、出来具合はどうでもよくなるから不思議なもの。ネギ、タマネギ、ニンニクなどの薬味をたっぷりと載せるのが土佐のこだわり。塩とワサビをちょいと付けて頬張れば、思わず「旨い!」。


藁を投げ込むと驚くほどの炎が上がる。じっくりと面ごとに炙り、急がないこと。表面は黒く焦げるくらいが、ちょうどいい仕上がり具合に


(上) 焼き上がると手際よく切り分けてくれ、あっという間に食べる時間。ご飯、みそ汁、小鉢、漬け物などが付いて、体験料込みで1人前1,200円とリーズナブル
(左) 挑戦する前には、藁焼きの心得を熟読しよう。まずは塩でカツオそのものの旨さを味わい、次はタレでいただくと、その鮮度と風味が際立ってくるようだ