


磐井川に侵食された巨岩・奇岩の渓谷美が、約2kmにわたって続く「厳美渓」。かの仙台藩主・伊達政宗公も、この渓谷の風景を松島の景勝と共に絶賛したというほどの美しさです。
エメラルドグリーンの清流が緩やかに流れていると思いきや、激しく白い渦を巻いているところを発見。これは、おう穴(けつ)と呼ばれる川底の岩盤にドリルで空けたようなくぼみがあるためで、そこで川が荒々しく渦を巻いているのです。緩やかさや激しい流れなど、さまざまな表情を見せてくれるこの渓谷は、天然記念物にも指定されています。
そしてこの「厳美渓」の名物が、するするとロープを伝って対岸からやってくる通称・空飛ぶだんご。茶屋で風光明媚な渓谷を眺めながら、団子と温かいお茶を一服どうぞ。


団子が食べたければ、渓谷側にある木づちをコンコン。するとロープを伝ってするすると籠が下りてくる。これにお金を入れると、団子とお茶が下りてくる仕組みがユニーク


(上) この団子の正式名称は「郭公(かっこう)だんご」。餅・あん共に全て手作りで、つきたての旨さを味わえる。あん・ごま・みたらしの3本で400円
(左) “かっこう”の由来は、初代がカッコウの鳴きまねをしながら団子を売り歩いたことから。「郭公だんご」の営業時間は、9:00~16:00(団子がなくなり次第終了)。12~2月および積雪の日は休み