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名古屋小牧空港から行く2泊3日福岡-熊本の旅 下駄の音を響かせて”たった一つ”を探す旅
初めて“自分の下駄”をあつらえる。
お気に入りの下駄を履いて温泉街をそぞろ歩き、
いつもの旅行がちょっと特別な湯巡りになりました。
カラーンコローン。木立に響く音が心地よく、わざと遠回りしながらうろんころん。
機内誌編集部がおすすめする福岡-大分-熊本を巡る2泊3日の旅をご紹介します。
職人の手作り 自分だけの下駄をあつらえる入湯手形で温泉ざんまいぶらりと南阿蘇を楽しむ
1日目 富士山静岡空港を出発して福岡空港へ

福岡空港に到着!
まずはレンタカーを借りて、大分県の日田方面へと向かいます。
空港のすぐ近くに都市高速の入口があり、
案内標識も出ているので初めての福岡でも安心です。

>> オリックスレンタカー
まず腹ごしらえ!

ひたん寿し

高速道路を利用して約1時間10分で大分県に入ります。
日田ICで下りると、目的の豆田町はもうすぐそこ。
豆田町の町並みへと案内する看板が出ていたから
すぐに分かりました。

朝がちょっと早い出発だったので、まずは腹ごしらえ。
日田の新名物として注目されている「ひたん寿し」1,260円を
いただきます。

ひたん寿しは長芋と納豆を高菜で巻いた
日田名物の「たか菜巻」のほか、鮎や鮎のうるか、ヤマメのイクラといった
水がきれいな土地ならではの川魚のお寿司や、
シイタケ、トマト、パプリカなど日田で採れる食材を使った創作寿司。
鮎の白焼きにうるかを添えたお寿司は、
お酒をクイッと一杯飲みたくなる、酒好きにはたまらない味わい。
でもでも今回はドライバーなので、グッと我慢です。
ヤマメのイクラは、口の中でプチッと弾けると旨さがジワッと広がります。

一見するとマグロと間違えてしいそうな、だしを含んだトマトのお寿司や
酢みそで食べるチンゲン菜のお寿司は上品なおいしさです。

驚いたのはイチゴのお寿司!!
どんな味がするんだろうとドキドキしながら、デザートのつもりでパクリ。
イチゴとワサビの相性がgood!
イチゴ大福のような感じで、意外なおいしさにビックリでした。

気さくな大将から豆田町の見どころ情報をゲットして
豆田散策へと出発です。

たか菜巻

彌助すし本庄町店
住所/大分県日田市本庄町3-9 TEL/0973-22-2216

ルートマップ公式サイト

日田といえば日田下駄!
月隈木履工業所

杉の産地でもある日田では、
天領だった天保時代から下駄が作られてきたそうで、
豆田町の通りには今でもたくさんの下駄が並んでいます。
でも、今回の目的は自分の足に合った下駄を作ること。
下駄の形や鼻緒を選べ、自分の足にしっくりとなじむよう
職人さんに鼻緒をすげてもらえる「月隈木履工業所」で
自分だけのマイ下駄をあつらえます。

下駄 
 
 
 
 
 

たくさんの下駄が並べられている工房で
これがいいかな?あれがいいかな?と実際に履いてみながら、
まずは下駄の形を選びます。
四角や丸、幅が細いものや、少しヒールが高いものなどなど。
下駄ってこんなに種類があったんですね。
素材は杉と桐があり、肌触りを確かめながら吟味。
それぞれ木目の浮き上がり具合が違うので
自分の足に合うかどうか、いろいろと履いて試して
木目の肌触りが軟らかい桐で作ることに!

次は鼻緒選び。
男性用、女性用があり、
和柄からシンプルなものまでたくさんの柄がそろっています。
選んだ下駄の色合いと合わせながら…。

いよいよ、足に合わせて鼻緒をすげてもらいます。
下駄に鼻緒を付けることを“すげる”というのだとか。
そんな豆知識や世間話をしながら
鮮やかな手さばきで、あっという間に完成。
履き続けて鼻緒が緩くなってしまったら、またきつめにすげなおしてもらえるそうです。
それができるのも手作りだからこそ。
鼻緒の交換がしやすいように、きついところはきつく、
緩くても良いところは緩くひもを縛っているんです。
これぞ職人技。

和積み

その技にファンも多いようで、出来上がりを待っている間に
「母へのプレゼントなんです」というお客さんとも出会いました。
母の日や父の日に下駄を…なんて粋なプレゼントですね。

せっかくなので、木の香りがする工場も見学させてもらうことに。
使い込まれた機械や道具。
年季の入った色味から職人の腕の確かさが感じられます。
2階に上がると下駄の形に削った木材を積んだ“輪積み”がありました。
こうやってじっくりと自然の風にまかせて乾燥させることが、
長持ちにつながるのだそうです。
一つひとつ大切に、丁寧に作られた下駄だから
なんだか暖かくて優しい履き心地なのかな。
工場は一般の方でも見学できるので、ぜひのぞいてみて。
杉下駄男性用3,150円~、女性用2,100円~。

月隈木履工業所
住所/大分県日田市丸山町208-1 TEL/0973-22-2320

ルートマップ

天領のまち 豆田町を歩く

町中散策

町中には北側と西側に市営の無料駐車場があるので
そこに車を停めて町中散策へと繰り出しましょう。

かつて天領のまちとして栄えた豆田町。
白壁やなまこ壁の建物など、伝統的な建物がいくつも残っている町です。
規則正しく区割りされた町並みは、“天領のまち”ならでは。
また、豊かな水に恵まれた町であることを思わせる水路が
町中を通っていて、爽やかな風を運んでいます。

天領のまち

雑貨屋

老舗のようかん屋や見学や試飲もできる酒蔵、
一品ものに出合える雑貨屋などさまざまなお店が並びます。
「ポン!」と大きな音がしたので、
そこに向かうと昔ながらの方法でポン菓子の実演販売が行われていました。

お茶屋でちょっと休憩を取りながら、
のんびりじっくりと歩くには調度良い、こぢんまりとした町です。

豆田町

旅館 山河へチェックイン
旅館 山河

今日の宿泊は黒川温泉。
日が少し落ちた夕方頃になると浴衣を着た温泉客が歩き始め、
温泉街は風情たっぷり。

旅館 山河はにぎやかな温泉街から少し離れたところに佇み、
離れ専用の切り石風呂や露天風呂などのお風呂が楽しめる温泉旅館。
鮮やかな緑の木立が美しく、
どこからともなく小鳥のさえずりが聞こえてきます。
しっとりとした極上のひとときを過ごしましょう。

旅館 山河
住所/熊本県阿蘇郡南小国町満願寺6961 TEL/0967-44-0906

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2日目 入湯手形で温泉ざんまい

蒸し野菜

朝食は野菜本来の旨みが味わえる蒸し野菜。ボリュームたっぷりで大満足!
そして野菜ってこんなに甘かったの!?とビックリ。
お腹いっぱいになったら、湯巡りへと出発です。
黒川温泉といえば入湯手形。この手形があると、3軒の温泉に入浴することができるんです。
昨日作った下駄の音が温泉街に響き渡ります。
昼食も挟んで、良湯巡り。
心も体もしっとりと癒やされます。入湯手形 1枚 1,200円

黒川温泉
住所/熊本県阿蘇郡小国町黒川さくら通り TEL/0967-44-0076(黒川温泉観光旅館協同組合)

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うらみのたきって何?

旅館で聞いたお薦めのスポット「鍋ヶ滝」まで足をのばしてみることに。
別名“うらみのたき”というのだそう。
“うらみ”って、恨み…?うらみ?ウラミ?
ドキドキしながら、旅館から車で約25分。
道中には不思議な形をした「道の駅 小国」があったので
道に迷ったりしたら、ここで聞いてみるといいかも。

看板をたどって進むと、駐車場に到着。
車を停めて、滝へと下りてゆきます。
だんだん近づいてくる滝の音。

「わー!!」

鍋ヶ滝

カーテンのように水が流れる鍋ヶ滝。
某お茶のCMのロケ地にもなったことがあるらしく、
熊本では結構有名な滝なんだとか。
ガイドブックを持った観光客の人に聞くと
なんとこの滝は裏側からも眺められるという情報をゲット。
滝の裏側に洞窟があり、そこから滝を見ることができるんです。
それが“うらみのたき”=“裏見の滝”だったんですね~。なるほど!
滝を裏から見るなんて、なんと珍しいこと。

裏見の滝

表から見るとしなやかだった流れが
裏から見ると勢いのある流れに見えます。
同じ滝なのに見る方向によってこんなに
印象が違うものなんですね。
これはここでしか見ることができない、
自然がつくり出した造形美。
こんな素晴らしい光景に出会えるチャンスを
逃すわけにはいきません!

鍋ヶ滝
住所/熊本県阿蘇郡小国町黒渕 TEL/0967-46-4440(小国ツーリズム協会)

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「大観峰」でパワー充電
大観峰

次に向かうのは、阿蘇を訪れた観光客は必ず立ち寄るという大観峰。
阿蘇市内を一望できるスポットです。
ここから見える阿蘇五岳はお釈迦様が横になった姿に似ていて、
なんとなく良いことが起きるような、そんな気分にさせてくれる
パワースポット。
大きく深呼吸をして、御利益を思いっきり吸い込んじゃおう!

大観峰
住所/熊本県阿蘇市 TEL/0967-32-1960(阿蘇市観光協会)

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モクモクと煙を上げる中岳火口を望む
草千里

今日宿泊する「山口旅館」へ向かう途中、阿蘇中岳に寄ってみることに。
山道を登っていくと、放牧中の牛や馬を発見。
「牛馬優先」の看板が所々に立っています。
この光景も阿蘇だな~という感じ。

中岳に向かう途中、「草千里」に立ち寄るのもおすすめ。
ちょっと車を停めて、記念写真を撮っておきたいところですね。

火口

ロープウェー

火口近くには車でも行けるし、ロープウェーに乗って
空中散歩を楽しみながら向かうこともできます。
天候や火山の活動状況によって立ち入りが制限されることもあるので
運行情報は要チェック!

阿蘇ロープウェー
住所/熊本県阿蘇市黒川808-5 TEL/0967-34-1788
料金/大人往復1,000円、小人往復500円
※火口近くまで車を利用する場合は、通行料往復600円(普通車)、
  駐車料410円が必要です。

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山口旅館にチェックイン
山口旅館

今日の宿泊は南阿蘇温泉郷の一つ垂玉温泉の山口旅館。
この旅館の名物は、すぐ近くに滝つぼがある混浴露天風呂。
女性専用の湯浴み着があるので安心です。
「金龍の滝」の轟音を聞きながら、温泉と森林浴を一気に満喫。
贅沢なひとときを過ごします。
夕食は脂身が少なくてヘルシーな肥後牛を使った料理。
お昼が押さえ気味だったので、夕食はたくさん食べちゃいました。

静かな夜。
眼を閉じ、耳を澄ませて…。
スーっと日ごろの疲れが吹き飛んでいきます。

山口旅館

山口旅館
住所/熊本県阿蘇郡南阿蘇村河陽2331 TEL/0967-67-0006

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3日目 旅館をチェックアウトして名水湧き出る「白川水源」へ
白川水源

ゆったりとした朝の時間を過ごし、
チェックアウト後に向かうのは名水百選の一つ白川水源です。
少しブルーがかかった涼し気な色の水面をのぞくと、
砂がモコモコ動いている!
よぉ~く見てみるとこんこんと水が湧き出ていたのでした。
初めて見る光景に大興奮。大地の不思議を感じさせます。
白川水源は緑に囲まれた夏でも涼しく過ごせるスポットなのだそう。
湧水は自由に持ち帰ることもできます。

白川水源
住所/熊本県阿蘇郡南阿蘇村白川2092-1 TEL/0967-67-1111
環境保全協力金/100円

ルートマップ

阿蘇五岳を望む絶景スポット
あそ望の郷くぎの

白川水源から車で約20分。
のどかな田園風景の中を抜けると物産館「あそ望の郷くぎの」へ。
ここから見る阿蘇五岳は最高!
まるで一枚の絵のように額縁で切り取ったような絶景が目の前に現れます。
物産館に併設する食事処「あじわい館」では、
地元の田舎料理やそばがいただけて、好きな料理を好きなだけ選べる
カフェテリアスタイルなのでついつい欲張っちゃいそう。
ここでお昼にしてもいいけど…と後ろ髪を引かれながら次の目的地へ出発。

あそ望の郷 くぎの
住所/熊本県阿蘇郡南阿蘇村久石2815 TEL/0967-67-0879

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ジャズが流れる古民家で昼食
風の音

あそ望の郷くぎのからほど近い「風の音」は、
武家屋敷を改装した落ち着きのある食事処。
コーヒーの香りが漂い、ジャズが流れる心地よい空間です。
扉を開けると広い土間があり、天井も高く一本一本の柱や梁からは
本物ゆえの迫力を感じます。
オーダーしたのはだご汁のセットメニュー1,300円。
だご汁は熊本の郷土料理なので、ぜひもので食べておきたい一品。
野菜がたっぷり入っていて、ボリュームはあるけどヘルシー。
ケーキセット750円も上品でおいしそうでした。
ちょっとお茶をしに寄るのにもいいかも。

ギャラリー・珈琲 風の音
住所/熊本県阿蘇郡南阿蘇村河陰4419 TEL/0967-67-1865

ルートマップ

ぶらりと南阿蘇を楽しむ

カフェ・ギャラリー

南阿蘇の良いところといえば何といっても自然。
そんな自然の中にパン屋さんやカフェ・ギャラリー、
草木染めやかずら工芸、陶芸の工房などが点在しています。
どこに立ち寄っても南阿蘇の人々の温かさが感じられて
「あそこにはもう行った?」と次々とおすすめの場所を教えてくれます。
あそ望の郷くぎのに隣接する観光案内所でもらっていた
マップを持って、いざ南阿蘇探訪へと参りましょう。
ふらりと寄った草木染めのお店では
下駄に合う可愛らしい巾着を見つけました。

工芸、陶芸の工房

南阿蘇草木染工房COLORS
住所/熊本県阿蘇郡南阿蘇村大字河陰4043-8 TEL/0967-67-2747

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外輪山を眺めながらカフェタイム

トロッコ列車

長陽駅にある「久永屋」は、駅長さんがシフォンケーキを振る舞う
なんとも珍しい駅舎カフェ。
ご近所さんや常連さんが集い、みんなが顔見知りという感じで
「どちらからですか?」という言葉から会話が始まります。

ホームにあるベンチは特等席。
外輪山を眺めながら、シフォンケーキとコーヒーをいただき
1時間に1本程度走る列車を見送る。
のどかな時間はあっという間に過ぎていきました。


シフォンケーキ

長陽駅

駅舎カフェ 久永屋
住所/熊本県阿蘇郡南阿蘇村河陽3440-4長陽駅舎内
TEL/0967-67-1107
※土・日曜、祝日のみの営業

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阿蘇くまもと空港に到着

ちょっと時間が余ったら空港のすぐ近くにある
「菅乃屋 西原店」に立ち寄って馬肉の土産物をゲットするのもおすすめです。

阿蘇くまもと空港を出発、名古屋小牧空港に到着

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上記FDA便の運航時刻は、2011年4月1日以降のダイヤを参考にしています。
最新情報は各自でご確認ください。

路線・時刻表

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この旅行モデルコースのルート