
1日目 青森
季節の移ろいを眼下に眺めながら
欲張りな青森の秋旅がスタート
秋の気配を少し感じ始めた名古屋を後にし、飛行機は一路青森へ。ぐんぐん高度を上げる機内右手の窓からは、うっすら雪化粧をした気の早い木曽御嶽山や立山連峰が見渡せます。秋から晩秋へと季節を追い越しながらのFDAの空旅は、新潟上空を経由して東北へ。 “津軽富士 ”岩木山が見えたらそろそろ降機準備の頃合いです。大自然が織りなす錦絵と旬のごちそうを楽しむ旅が、青森空港からスタートします。

白亜の美術館が出迎える青森アートから始まる旅

‘三内丸山遺跡’のお隣に建つ白亜の美術館は、東北随一の入館者数を誇る‘青森県立美術館’。シンプルで美しいフォルムの建物からしてすでに“作品”といえるようなアーティスティックな空間です。お目当ては青森ゆかりの作品の数々。美しい青森の風景や生活の様子を描いたアートを目に焼き付けてから、実際その地に足を運ぶなんて素敵なこと。



アートを堪能したら併設のカフェでランチとまいりましょう。おすすめは‘あべ鶏と青森産りんごのカレーライス’や‘青森産りんごとクリームチーズのタルト’。なんとも青森チックな和みのひとときです。



大自然が描く錦絵を独り占め八甲田山を仰ぎ、深呼吸!

青森県出身の棟方志巧も絵画に描いた八甲田山の山並みを探して、‘八甲田・十和田ゴールドライン’をドライブと洒落込みます。国道103号から八甲田山山麓にかけては、青森を代表する名所や名湯が盛りだくさん。黄金色に染まる枯野が美しい萱野高原から名湯‘酢ヶ湯温泉’を抜けて睡蓮沼へ向かいます。車を降りると、目の前に錦絵のように鮮やかな八甲田連峰が圧倒的な迫力! さらに蔦沼へと足を伸ばして、‘沼めぐりの小路’を散策しながら六つの沼を巡ります。水面に映り込む紅葉は息を飲むほど美しく、舞い落ちる木の葉のグラデーションは目まいを覚えるほど。東北ならではの鮮やかな季節の移ろいにただただ感動です。

青森市内にチェックイン 旬味海鮮、食べまくりの宵
青森市内に戻ったら、少し早目に宿泊施設にチェックインして市街散策に出かけましょう。青森の市街地は、さりげなく味わい深い店の宝庫。あ、初めての訪問なら、青森名物がそろう‘A-FACTORY’や、ねぶた祭りを体感する‘ねぶたの家ワ・ラッセ’など定番を押さえてからですよ。街が宵闇に包まれおなかが減ってきたらいよいよ本番、“青森の秋”ならではの新鮮な魚介を堪能する夕食の時間です。陸奥湾から水揚げされたばかりのホタテやウニ、とりどりの海の幸を、お寿司やお刺し身、熱々の煮もの焼きもので召し上がれ。秋は地物鮮魚の質がよりぐっと上がる時期なので、地酒を片手に「さぁ、もう一軒!」と続けたくなること請け合いです。

