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名古屋小牧空港発 福岡空港着 1泊2日 のんびり歩きたい 福岡古町を巡る旅
小京都と称される「秋月」をはじめ、風情ある古町が数多く残る福岡は、
ぶらりと歩くだけでも、その土地ならではの文化を感じことができるステキなところ。
“なかなか休みがとれないからギュッと癒される旅をしたい”
機内誌編集部30代女性スタッフが1泊2日のお気楽旅をご紹介します。
母娘でも楽しめる「女旅」コースです。
「旅館 山河」の切り石風呂」付き離れで“特別湯”を楽しむ阿蘇の大自然を満喫
1日目 名古屋小牧空港を出発して福岡空港へ

ちょっと早起きして、名古屋小牧空港から出発!
福岡は近年、東アジアの拠点都市としても注目される大きな都市。
到着直前に機内から見える上空からも、それが見てとれます。
そんな賑やかな福岡市街に、FDAの機体が降りてゆくっ!?
福岡空港は、JR博多駅にも近い街の中にあるのです。
だから、空港からの公共交通機関もとても充実しています。

しかし今回は、空港からレンタカーで移動。
前もって予約しておいたレンタカーに乗って目指すは、「太宰府天満宮」。
都市高速に乗って30分で到着します。

>> オリックスレンタカー
由緒正しき「太宰府天満宮」でパワーをいただく
太宰府天満宮 写真

太宰府天満宮 巨木 写真太宰府天満宮 写真

「太宰府天満宮」は、福岡のパワースポットの一つで、
全国から多くの参拝者が訪れます。
境内に入る手前にそびえ立つ巨木付近に
パワーがあるそう。
目的達成やステップアップに効くのだと、
訪れていた20代前半の女性が教えてくれました。
それならばと、しばし手を合わせて、
仕事運アップを祈り、給料アップを企みます。

梅、桜、藤、スイレン、花菖蒲など、四季折々に咲き誇る花を楽しみに、
しょっちゅう訪れているというご婦人方。
そして、もともと「学問の神様」として有名な太宰府天満宮なので、
結構若い人たちの姿も。
とにかく、幅広多い年代の人々でにぎわっています。

梅ヶ枝餅 写真

太宰府天満宮の名物といえば「梅ヶ枝餅」。うすく伸ばした餡餅の表面に、
薄く焦げ目を付けた和菓子です。
長い参道には土産物屋と肩を並べて梅ヶ枝餅のお店がズラリ。
その場で焼いているので、アツアツをいただけます。出来たてならばどの店もおいしいはず!
ということで、かっこいいお兄さんが焼いている店で購入。
梅ヶ枝餅をかじりながら、てくてくと参道散歩といきますか。

太宰府天満宮
住所/福岡県太宰府市宰府4-7-1 TEL/092-922-8225

ルートマップ公式サイト

>> 太宰府観光協会
>> 太宰府花カレンダー
小京都・秋月をそぞろ歩き
眼鏡橋 写真秋月 写真秋月 写真

秋月 写真

太宰府から50分ほど走ると、やがて閑静な山里へ。
たどり着いたのは、
筑前の小京都と呼ばれる秋月です。
道の両側には清冽な水が流れる用水路が流れ、
静かな町は、せせらぎの音に包まれていました。
黒田五万石の城下町だった秋月の入り口には眼鏡橋。
橋の下を流れる野鳥川の川床には、石畳が敷かれた趣き深い造り。
往来には、古びた格子戸の町家やかやぶき屋根の屋敷などが佇み、
今にも刀を下げた侍がひょいと現れそうでドキドキ。

手すき和紙 写真
手すき和紙 写真
手すき和紙 写真

眼鏡橋を渡り秋月城跡方面へ向かうと
路地の先に「筑前秋月和紙処」を発見!
昔から「秋月千軒、甘木千軒」という言葉が伝えられるほど、
ここは手すき和紙で栄えたまちだったとか。
そっと覗き込むと、しんと静まり返る工房からは、
微かな水音が聞こえてきます。
強靭優美で知られた「秋月手すき和紙」を変わらぬ手法で
作り続けているのは、今ではただ一軒。
大きな水槽のような舟に、楮(こうぞ)の木の皮から作る紙料を入れ、
一枚ずつ、すいていく職人さんに声を掛けて
旅の思い出に手すき和紙づくりに挑戦!
すのこを敷いた木枠を水に差しこむ角度や、
そっと水中で揺する早さで和紙の出来が決まります。
紙料がすのこの上でダマになったら、やりなおし。
何度やっても均等に行き渡らず、ダマダマな仕上がり。
職人さんは笑いながら紙料の固まりを取り除いてくれて、
ようやく和紙の完成です。
あとは乾かして送り届けてくださるのを待つばかり。
お持ち帰りの思い出づくりもいいですね。

筑前秋月和紙処
住所/福岡県朝倉市秋月424-2 TEL/0946-25-0517

ルートマップ公式サイト

葛きりぜんざい 写真
葛そうめん 写真

風情ある食事処が豊富な秋月は、
散策しながらお気に入りのお店をみつけてお腹を満たすのもお楽しみ。
しかし、甘いモノは別腹です。
清流に恵まれた秋月といえば“葛の里”。
赤い毛氈を敷いた腰掛けの風情がたまらず
「廣久葛本舗十代高木久助」でちょっと一服。
30~50年以上ものの「寒根葛(かんねかずら)」で作る葛粉は、純度100%!
堀子さんが丁寧に掘りだした寒根葛のみを使用する、こだわりの店です。
念願の「葛きりぜんざい」をいただけば、
なんともなめらかな舌触りとやさしい甘さ。
先代店主が100年ぶりに復活させたという郷土料理「葛そうめん」にも
興味深々。
造り酒屋だったという築200年の佇まいも心地良く
当時へタイムトリップしたようなひとときです。

廣久葛本舗十代高木久助
住所/福岡県甘木市秋月町532 TEL/0120-117-910

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「旅館阿久根」にチェックイン
旅館阿久根 写真

葦ぶき屋根の小さな老舗宿 心づくしのおもてなし。

秋月からから約1時間余り。福岡県柳川市に到着。
今夜のお宿は、一日3組限定の小さな「旅館阿久根」です。
葦ぶき屋根の趣きある宿の中に入ると、ジャズが流れていました。
家族3人で切り盛りする阿久根は、
ご主人、女将さん、息子さんが笑顔で出迎えてくれます。

このあたりは昔、田づくりの昔ながらの家が多く、わらぶき屋根の家も数件あったそう。
しかし、わらぶき屋根の手入れがとても大変なので、いつしかここ一軒だけになったのだとか。
38年前、田作りの民家を改築して食事処からはじめ、その後お宿もはじめたのだと、女将さん。
もともとここは、女将さんの実家だったのです。現在はわらぶきから葦ぶきに変え貴重な日本の文化財として、建物を守り続けています。

かやぶき屋根の宿 写真ご主人、女将さん 写真飾り物 写真

季節の飾り物や生花、部屋から見える庭や灯りなどお宿のいたる所に
心地良いおもてなしの心がうかがえます。
「これはすべて家内がやるんだよ」とご主人。ちょっと照れくさそう。
「阿久根」では、雛祭りの“さげもん”をはじめとする、節句の飾り物や、
食の文化にふれることができるのも楽しみの一つです。

お風呂 写真

大小3つのお部屋は、それぞれに趣きが異なりますが、
どの部屋からも中庭を見ることができます。
重曹泉のトロリとした温泉。貸切もできるそうです。
ヒノキの浴槽に浸かって窓を見上げると、
そこには露天気分を味わえる庭の景色。
ゆっくりゆっくりと、静かなときが過ぎてゆきます。

旅館阿久根 料理 写真
旅館阿久根 料理 写真旅館阿久根 料理 写真

主人が腕をふるう有明海の幸に舌鼓。

干満の差が激しい有明海は、
5~7kmの沖合まで干潟が露出します。豊かな川の水が注ぎこみ、
干潟でしか採れない海の幸をはぐくんでいます。
中でも柳川の海でとれるは魚介類は、
同じ干潟のものでも味が濃いと評判。
メカジャ、ワケノシンノス、ムツゴロウ、ワラスボなど、
普段耳にしたことがないような珍しい食材も豊富で、
柳川ならではの食文化が息づいています。
阿久根に泊まりたい理由の一つは、
そんな郷土ならではの食をいただけるから。

お楽しみの食事は、
出てくるもの出てくるもの珍しいものばかり、そして、おいしい!
気になるお名前“ワケノシンノス”とはイソギンチャクのことで、
この地域では昔から食べられていたそう。
各家庭で味付けはそれぞれですが、
阿久根では、女将さんこだわりの醤油で煮漬けてあります。
イソギンチャク?と思いますが、巻き貝に似た磯の香りと食感で、
お酒の肴にもぴったり。
この近辺で “くっぞこ”と呼ばれているのは、舌平目。
この煮付けも、白身魚なのに濃厚な味わいです。

茶室 写真お抹茶 写真明り 写真

ライトアップされた庭 写真

食事を堪能したら、茶室で茶道師範を持つ女将さんがたてる
お抹茶をいただきます。
和ろうそくの灯りの中、抹茶と手作りの和菓子をいただく時間。
しっとりと贅沢な至福のひとときです。

部屋に戻ると、電気は橙色の小さな豆電球のみ。
その奥には、ライトアップされた夜の庭が広がっていました。
思いがけないサプライズな光景に「ほぉ~」と感嘆の声。心の奥もキュン。

旅館阿久根
住所/福岡県柳川市高畑197 TEL/0944-72-2483

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2日目 町並みを川面から眺める「柳川川下り」
柳川川下り 写真

朝ごはんを食べ、
ご主人こだわりのコーヒーをいただいて一服したら、
柳川川下りへ出発です。
柳川の町の中には、かつての柳川城の掘割が今も縦横に走っています。
そのお堀を、「どんこ船」と呼ばれる船でゆったりと巡ることができるのが柳川川下り。
一人1,500円で舟遊びを楽しめます。
乗船場は全部で6カ所あり、コースや所用時間もさまざま。
柳川市観光案内所のホームページに、各乗りがの情報が掲載
されているので、事前にチェックをお忘れなく。
船は、お客が10名前後そろえばいつでも出発という仕組み。
事前予約をおすすめします。
無料駐車場、下船場から乗船場までの無料送迎も完備しているので安心。
今回は「下百町乗船場」から乗りました。

柳川川下り 写真柳川川下り 写真

柳川川下りの醍醐味の一つは、ベテラン船頭さんの楽しいおしゃべり。
すれ違う別の船の船頭さん同士のあいさつにも、
心ほっこりあったかくなります。

柳川川下り 写真柳川川下り 写真

やがて、柳川城内に入る唯一の水門「柳川城塞水門」をくぐります。狭くて低くて、ちょっとドキドキ。
船頭さんは腰をかがめてスルリ。水門をくぐると、目の前には風光明媚な風景が!
船頭さんが艶やかな歌声も披露してくれ、あっと言う間に1時間の舟遊びがおしまいです。
終点の一つ手前、「御花」前で下船します。

>> 柳川市観光協会
柳川のまちをのんびり散策
柳川藩主立花家別邸「柳川 御花」 写真

柳川藩主立花家別邸「柳川 御花」では、
明治43年に迎賓館として建てられた西洋館や、
国指定名勝の庭園「松濤園」(10月~4月)、
立花家伝来の美術工芸品などが展示された「立花家史料館」を
見ることができます。

うなぎのせいろ蒸し 写真 肝吸 写真
若松屋 写真

御花を出たころには、程良くお腹も空いてきました。
ここ柳川は、「うなぎのせいろ蒸し」が名物。
一度蒲焼にしたものをご飯の上に乗せ
その上からタレをかけて蒸し上げるのだそう。
先ほど川下りの船で一緒だったご婦人がおいしいとすすめてくれた
「若松屋」に向かいます。御花の目と鼻の先にありました。

さっそく「上鰻せいろむし」を注文。
きれいな朱色の箱に入ってやってきました。
フタを開けると、香ばしい香りの蒸気がもわ~。たまりません。

大きなうなぎの蒲焼が重なり合いながら4切れ。
タレをしっかりとまとったご飯は、蒸されてもっちりとした食感。
肝吸も美味!ご婦人のお墨付きであることに納得です。

まな板・木づち屋 写真飴屋 写真お菓子 写真

お腹を満たした後は、風情ある城下町をぶらりと散策しながら
川下りの出発点「下百町乗船場」まで歩いて戻るもよし。
昔ながらの飴屋やまな板・木づち屋、北原白秋生家、民芸茶屋など
見て歩くだけでも楽しい町並みが続いています。
歩くのが苦手な人は、散策した後に無料送迎で戻りましょう。

>> 柳川市観光協会
>> 若松屋
>> 柳川藩主立花家別邸「柳川 御花」
オリジナルの明太子を作ろう!
明太子の漬け込み体験 写真
明太子の漬け込み体験 写真

柳川を14:30に出発して次に目指すのは、福岡名物・明太子の
漬け込み体験ができる「福岡観光会館はかた」。
約1時間15分で到着です。
ここは、事前に希望時間の予約が必要。
16:00スタートのコースに申し込んでおいたので、着いてすぐに
明太子仕込みに挑戦です。

なんとなんと、日本酒や泡盛、ブランデー、ワインなどの中から
好みのアルコールを選んで、唐辛子、昆布、ゆずなどのトッピングを加え、
オリジナルの明太子を仕込むのです。どんな味になるのかな?
家に帰ってからもさらに楽しめる、ステキなお土産ができました!

福岡観光会館はかた(株式会社はねや)
住所/福岡市博多区西月隈5-18-43 TEL/092-581-7151

ルートマップ公式サイト

富士山静岡空港に到着
富士山静岡空港を出発、福岡空港に到着

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上記FDA便の運航時刻は、2011年3月27日以降のダイヤを参考にしています。
最新情報は各自でご確認ください。

路線・時刻表

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この旅行モデルコースのルート