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環境への取り組みについて

FDAは、社会の持続的な発展に貢献するため、温室効果ガス(CO2)の排出量を削減し、環境にやさしい航空会社を目指しています。温室効果ガス(CO2)の排出量を削減するために、新技術の導入、運航方式の改善、代替航空燃料の活用などに取り組んでおります

バイオジェット燃料(SAF)を使ったフライト

FDAでは2022年3月、ユーグレナ社のバイオ燃料「サステオ※1」(ユーグレナ社が製造・販売するバイオ燃料のブランド名)を使用したフライトを実施しました。 サステオは、ユーグレナ社が製造・販売するバイオ燃料の名称で、使用済み食用油とユーグレナなどの藻類を原料として製造しています

バイオ燃料は、燃料の燃焼段階ではCO2を排出しますが、原料となる使用済みの食用油の原材料である植物もユーグレナも成長過程で光合成によってCO2を吸収するため、燃料を使用した際のCO2の排出量が実質的にはプラスマイナスゼロとなるカーボンニュートラルの実現に貢献すると期待されています。なお、「サステオ」のSAFは世界で初めてASTM D7566 Annex6 規格(※3)の認証を取得しています

FDA では、航空燃料の調達・供給を担う鈴与グループの鈴与商事と連携し、ユーグレナ社との三社連携で2022年3月16日に、富士山静岡空港~県営名古屋空港(小牧)間にてチャーター運航を実施致しました。FDAでは今後の本格的なバイオジェット燃料の導入に向け検討を継続し、脱炭素社会に向けた取り組みを進めてまいります

RNP-AR 進入方式の導入

FDAは、信州まつもと空港において、世界的に導入が進められているGPSを活用した高規格な進入方式「RNP-AR 進入方式」による運航を行っております。これにより、飛行経路の最適化を図ることができ、総飛行時間の短縮と燃料消費の削減につなげております

信州まつもと空港は、周囲を山々に囲まれている美しい空港ですが、その反面ILS等によるレーダー誘導を行う事ができず、これまでは特定の進入経路による有視界飛行による着陸を行っておりました。そこで昨今の航空機に搭載されている高精度のGPS機能を使用して、新しい着陸進入経路を設定することで、より安全で飛行距離を短縮する事ができるようになりました。飛行経路の最適化は、燃料消費量の削減にも直結するもので、信州まつもと空港発着路線においても、その効果を大きく発揮しております

運航方式の改善

FDAでは、運航技術部門とパイロットとの連携により、燃料消費量を削減すべく運航方式や飛行経路の最適化を行っています
例えば、目的地までのフライトにおいて適切なエンジン出力で上昇しているか?巡航高度は快適性も考えてどこがベストか?その巡航速度は?また、着陸態勢にどの地点で入り、エンジン出力をどこまで下げる事ができるか?など過去の飛行データを元に様々な要因において燃料消費量を細かく計算・算出し、パイロットへと情報提供を行います。理論で導いた削減目標の数字が正しいかどうかを、飛行訓練装置のフライトシミュレータで検証を重ね、実際に飛行を行ったパイロットからのフィードバックを積み重ねて、燃料消費量の削減に取り組んでいます

温室効果ガス(CO2)の排出量削減に向けた具体的な取り組み

(1)新技術の導入
FDA が運航する機体エンブラエルの部品形状を変更することにより※、無駄な空気抵抗を減らし、運航に必要な燃料の使用量を削減する取り組み(燃費改善)を行っております。具体的には、、ホイールカバーやウィングチップ、翼端形状などを変更しており、空気抵抗の削減などを実現しています
FDA ではエンブラエル社の燃費改善パッケージである Fuel Burn Improvement(Package2)」が施された機体を2015年より日本で初めて導入しています。これにより約5.5%の燃費改善を図っています

■ウイングレット形状を変更してウイングチップに

■ホイールカバーの採用

■ラムエアドア・APU 付近の形状変更

■LED ビーコン採用による消費電力の低減

その他の取り組みについて

・エンジンの水洗いによる燃費改善

・資源の有効活用

・プラスチック量の削減

・梱包ビニールのa再利用促進

・ペーパーレス化推進

・紙媒体マニュアルの電子化

・機内・空港ラウンジで旅客に提供する機用品のプラスチック製品の使用削減

・時刻表・機内紙(紙媒体)の減少・廃止とWEB化

・コピー枚数削減のための啓蒙活動(両面印刷、N-up 印刷の推奨、印刷コスト明示、等)

・梱包材・衣類等のリサイクル

・貨物梱包材のリサイクル(再資源化) など