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ひょいと信州たび歩き

お昼ごはん
「そば切り発祥の地で」

ワイナリー巡りでご機嫌になったところで、さあお昼ごはんにしましょう。 塩尻の‘本山宿’は“そば切り発祥の地”として知られ、界隈には昔ながらの技を受け継ぐ伝統のそば屋がたくさんあるんですよ。 地元の方おすすめの店をご紹介しましょう。
そばから器まで、木曽平沢を楽しむ「手打ちそば処 ていしゃば」

最初木曽平沢駅にほど近い‘手打ちそば処 ていしゃば’。 石臼で挽き、手打ちで仕上げる昔ながらのそばは、こしが強く、そばの香りがふわりと漂う逸品。 まずはそのままいただいてみてください。そばの持つ甘みを味わえます。 器はすべて木曽ヒノキの漆塗り。 地元産にこだわるご主人の想いが感じられますね。

「おそば屋さんだけどお菓子もおいしいですよ」と、地元でも評判のメニューが‘木曽の初霜’。 市田柿’という南信州特産の干し柿とユズで作った和菓子です。 柿の濃厚な甘みを凝縮した上品なお菓子で、お土産にもおすすめ。


「そばと一緒に旬の山菜や川魚を使った料理もぜひ味わってみてくださいね」とは、ご主人の鈴木 実さん。 塩尻市街から車で約30分かけてでも立ち寄りたい店です。
電話番号 | 0264-34-3366 |
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住所 | 長野県塩尻市木曽平沢2077-264 |
そばの実の旨さを知る“高ボッチ”「そば屋しみず」

塩尻といえば、日本三大遺跡に数えられる‘平出遺跡’も見どころのひとつ。 その近くにある十割そばのうまい店‘そば屋しみず’です。


「そばの持ち味を存分に楽しんでほしい」というご主人の願いがこもったおすすめは、‘高ボッチ’と呼ばれる3種のそばの盛り合わせ。 そばの実の中心のみを挽いた一番粉で打つ‘更科’と、実の内側を挽いた‘挽ぐるみ’、そして外側で打つ‘田舎’と、それぞれのそばの風味を食べ比べるなんて、なんて贅沢な! まるで透き通るような‘更科’でそばの甘みを味わい、‘田舎’では素朴な香りとこしの強さを堪能する。 “そばは喉で食う”とばかりに、その喉越しの良さを楽しみたいですね。

一般的なそばの他にも地元のワインで打つ‘ワイン切り’や、桑の葉で打った‘桑切り’、そして無塩みそで打つ‘酵豆(こうず)そば’などの変わりそばも多彩に揃ってます。 ただしこちらは前日までに要予約ですので、ご注意を。

住所 | 長野県塩尻市宗賀76-1 |
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電話番号 | 0263-51-1348 |
営業時間 | 11:00~14:00※売切れ次第、終了 |
塩尻のお母さんたちが打つ田舎そば「山麓亭」

塩尻の元気なお母さんたちが打つ、とっておきのそばをいただけるのが、塩尻インター近くの‘山麓亭’。



店頭には地元で採れた野菜や花などが並び、さながら小さな物産館。手作り感あふれる雰囲気が温かくていい感じです。

塩尻産のそば粉にこだわったこの店の自慢は、つなぎに地粉をほんの少々、なめらかな喉越しを生み出す“技あり”の一品です。


少し甘めのまろやかなつゆも、出汁が効いていて美味。 お母さんたちの手作りお漬物が、セルフサービスで好きなだけ食べられるのも魅力です。 気配りはあっても気取りがなく、実家に帰ったような心地さの中で本物のそばを満喫できます。
住所 | 長野県塩尻市片丘9975-7 |
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電話番号 | 0263-53-1731 |
営業時間 | 11:00~15:00 |
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