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ひょいと松本
おひさまそば旅

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安曇野のルーツは九州・志賀島!
穂高神社に息づく、九州魂。

安曇野の地を開拓したといわれている安曇族。古代における海人族(かいじんぞく)の一つである。海人族は海や川の水運や交易を支配していた氏族だ。もともと九州北部の志賀島(しかのしま)を本拠地にしていたが、海を移動し山へ。安曇野を流れる穂髙川を遡るサケを追って、移住してきたとも考えられている。 こうして、海の文化を山へと持ち込んだ安曇野族の独特の文化が、安曇野の地には今も残っている。安曇野族の祖神(おやがみ)「海神(わたつみ)」を、ご神体としてまつる穂髙神社を訪れてみる。

穂髙神社 権宮司 穂髙 光雄さん
当社が御祭神に仰ぐ穂髙見命は海神族の祖神であり、その後裔(こうえい)である安曇族は、古代九州北部で栄え海運をつかさどっていました。早くから大陸方面とも交渉を持ち、高い文化を持つ氏族だったようです。その安曇族と関係の深い穂髙神社では、こんな山の中なのに海の文化を見ることができます。

また、海神の総本社である「志賀海神社」とは、毎年小・中学生の交流を行っています。ちなみに、「志賀海神社」の宮司さんの名字は「阿曇」さんです。

山なのに、船型の山車!
九州の熱い血が呼び覚まされる!?

毎年9月26日・27日に開催される『穂髙神社例大祭「御船祭」』。海から程遠い安曇野の地で、船の祭りが行われている。
その起源は、古代九州に本拠を構えていた安曇族が海運を支配し、海に親しんでいたこと、また、安曇氏の英傑・安曇連比羅夫の活躍をたたえお慰めしたものといわれている。

まずは、町内を船の形をした大きな木造の山車5艘が引き回される。船の前方の男腹は男の晴れ着で、後方の女腹は女の着物で覆われている。大人船と呼ばれる髙さ6m、長さ12mもの巨大な船は、1艘は男腹を、もう1艘は女腹をムキ出しにし、拝殿の前で激しくぶつけ合う。互いの船の上には若者が立ち、下で綱引く衆を指揮。船が激しい音を立てながら幾度となくぶつかり合う。まるで、水軍が激しく戦う様を見ているよう。

日頃は温和な安曇野の人々も祭りの時だけは、奥底に眠っている九州の熱い血が騒ぐようだ。男腹と女腹をぶつけ合うのには、子孫繁栄の意味があるとも。安曇族の血を残していきたいと願った祭りなのかもしれない。穂髙神社敷地内の「御船会館」に御船が展示されているので、その大きさを間近に見ることができる。

船を模した穂高神社の社殿造り

穂髙神社のご本殿の上の「千木(ちぎ)・勝男木(かつおぎ)」は通常の造りと違っており、「穂髙造り」とも呼ばれている。

その造りとは、千木に釣竿をさしかけたような勝男木の構造になっているのだ。船の帆柱を模しているともいわれている。この造りは、穂髙神社だけに伝わるもの。

「おきゅうと」を食べる!?

「おきゅうと」は、エゴ草と呼ばれる海藻で作る寒天のような食べ物で、福岡県の郷土料理。

これと同じものを安曇野付近では、「エゴ(イゴ)」と呼び、盆やお祭りの時に食している。海の食べ物が好きだった海人族が、山で磯の香りを楽しんでいたのか?

穂高神社

住所:長野県安曇野市穂高6079
http://www.hotakajinja.com/

御船祭
毎年9月26日・27日
※御船をぶつけ合う「御船神事」は、27日15:00から
ご神木
穂髙神社のご神木は、パワースポットとしても注目を集めている。

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