山形 出羽三山神社



月山(がっさん)・羽黒山・湯殿山の出羽三山は、古来より修験道の修行道場であり、山岳信仰の聖地です。また、出羽三山詣では西の“伊勢参り”と並び、東の“奥参り”と称されてきました。羽黒山の山頂に建つ「出羽三山神社」には、三山の神々を合祀した「三神合祭殿」が鎮座。およそ2kmの参道には樹齢300年以上の時を経た杉の木立と2,446段にも及ぶ石段が続き、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンが三つ星に認定した趣き深い景観が広がります。道中には国宝の五重塔や、祓川神社と須賀の滝など見どころも多く、修験者が歩いた道のりをたどるうちに清々しさが心に満ちてくるよう。


東北地方最古の塔であり、国宝に指定されている五重塔は、高さ30m。およそ600年前に再建されたと伝えられ、この地がかつて仏教文化の中心であったことを偲ばせる


(上)国指定重要文化財の「三神合祭殿」。たび重なる火災に遭い、現在の社殿は文政元年(1818年)に再建されたという
(左) 参道沿いにある「二の坂茶屋」で、ちょっと一服。きな粉とあんこたっぷりの名物「力餅」がおすすめ。(※冬季は閉鎖)