北九州 北九州産業観光



2015年、北九州の産業遺産「官営八幡製鐵所」関連施設が世界遺産に登録されました。1901年に日本初の近代製鉄所が誕生し、日本の産業革命をけん引した北九州工業地帯には、関門海峡や洞海湾などの沿岸沿いに工場施設が建ち並び、空を突き上げそうな煙突が点在しています。24時間眠ることのない巨大なコンビナート群は、今も日本の産業を支え続けているのです。さまざまな工場見学はもちろんのこと、今人気を集めているのが「工場夜景観賞クルーズ」。夕暮れ時に小倉港や門司港からクルーザーで出発し、暮れなずむ海に浮かび上がる工場を海上から愛でるツアーです。辺りが闇に包まれると光がより明瞭に輝き、近づくにつれて迫りくるような圧巻のスケール。幻想的な景観に魅了されます。



(上) 黒崎エリアの象徴でもある「三菱化学(株)黒崎事業所」の三本の赤白煙突。最大約190メートルの煙突を間近で見上げるとスケールの大きさに驚く
(左) 一本の煙突が高くそびえる「東海カーボン(株)九州若松工場」。林立するタンクと太い配管が光に照らされて、より迫力が増して魅力的

「新日鐵住金(株)八幡製鐵所」の煙突は、毎週金・土・日曜の日没から22時までライトアップされる。変化する色調を楽しむのも醍醐味の一つ