北九州 門司港



北九州空港から車で約40分、異国情緒溢れる「門司港」。明治時代から昭和初期にかけて栄えた港の姿が今も残る、日本三大港の一つです。かつて九州鉄道本や大阪商船だったレンガ造りの建物は、今ではミュージアムや美術館、レストランなどとなり港一体を盛り上げています。「焼きカレー」は、門司港発祥グルメの一つ。もともとは喫茶店でグラタンに似せて作ったまかないが、今やそれを食べるためだけに足を運ぶ観光客も少なくないと言う、ご当地グルメとなりました。日が暮れると街並みがライトアップ。日中のレトロな雰囲気から姿を変え、大人な門司港ロマンへといざないます。非日常の空間に広がる異国の香り漂う建造物の数々。ついつい時間を忘れてゆっくりと歴史に浸りたくなります。



(上) 現在20店舗以上の店がそれぞれに趣向を凝らした「焼きカレー」を提供。洋食文化をいち早く取り入れた、港街「門司港」らしい一品
(左) 旧大阪商船。以前はここから、中国やインド、欧州への客船が出航し、にぎわいを見せていた。現在1階は「わたせせいぞうギャラリー」となり、当時とは違うにぎわいを見せている

門司港駅内の看板からも、レトロな雰囲気が漂う。駅舎は大正時代に建てられ、修復を繰り返し現在も使用されている。駅舎としては初めて、重要文化財に指定