FDA2027カレンダーフォトコンテスト 入賞作品
このたびは「FDA2027カレンダーフォトコンテスト」に、たくさんの作品をご応募いただき誠にありがとうございました。
FDAの運航するエンブラエル機をモチーフに、各就航先の四季や自然、空や光の美しさ、FDAらしいマルチカラーを捉えた数多くの作品をお寄せいただきました。その中から、航空写真家のチャーリィ古庄氏に選考いただき、最優秀賞・優秀賞・入選あわせて12作品が決定いたしました。
入選作品は、FDAの2027年カレンダーに採用いたします。素敵な12枚の作品と、チャーリィ古庄氏による選考者評をぜひお楽しみください。
選考者:チャーリィ古庄先生
「Charlie FURUSHO」チャーリィ古庄
1972年東京生まれ、旅客機専門の航空写真家。
世界の航空会社や空港からのオーダーを受けこれまで100を超える国や地域に訪れ航空写真を撮っている。
訪れた空港は世界500か所以上。世界で最も多くの航空会社に搭乗した「ギネス世界記録」を持つ。
旅客機関連の著書、写真集は40冊を超え、サミットなどのVIP機公式記録カメラマンを務めた経験もあり。
飛行機とヘリコプターのパイロット資格を保有。空撮用のヘリコプターも所有している。
最新の著書:「特別塗装旅客機 コスミック出版」
入賞作品
最優秀賞
選考者評
情報量の多い作品です。場所は丘珠空港とのことで撮影場所を調べましたが、なるほど、ランウェイ14の着陸機とサイロを入れて撮れるとは新鮮です。もちろん透過光でチューリップや花々を入れ飛行機がなくても絵になる場所に機体を入れたのが評価できます。機体の位置もギリギリ、もう少し上に置きたいと思うかもしれませんが、そうすると少し上のアングルで狙う事になり視点が上になりチューリップの透過光がここまで表現できません。また機体も前後のカットは使用できないドンピシャの位置、よくチャレンジしたなと脱帽ものです。背景の木々も少し伸びたら機体にかかってしまうため、そのうち同じ写真は撮れなくなるかもしれませんが素晴らしいです。
優秀賞
選考者評
一目見たときから「これは入選するでしょう」と確信が持てた素晴らしい作品です。木々に雪が積もった霧氷のようなシーンを背景にテイクオフするオレンジの5号機のコントラストが大変美しいです。まつもと空港の状況は分かりませんが、私の経験上、積雪があった翌日で少しでも風があると木々の雪が落ちてしまうため霧氷になるコンディションは少ないです。かなりの超望遠レンズを使用されていると思いますが、撮影時も厳寒でシャッターを押す指が凍りつくくらい寒い思いをされたことでしょう。作品からコンディションが伝わります。機体がどの位置を通り背景がどうなるか計算された経験豊富な作者による素晴らしい作品だと推察されます。
入選
選考者評
雄大な富士山をバックに離陸するシーンですが、3号機のピンク色が深い背景のトーンと相まって立体的に見えワンポイントとして活きています。この撮影地を探すだけでも大変な苦労があったかと思います。さらに静岡空港のランウェイ12の離陸シーンのため冬でも北風が弱い日でしかチャンスがなく、行けば簡単に撮れるわけではありません。また機体が出てくる位置も上昇してくるまで分からないため撮影時の緊張感が写真から伝わってきます。富士山も冬でも雪があまりない日もありますし、風で飛ばされて雪が付いていない、冬でもそもそも富士山が見えない日もあり簡単に撮れる作品ではないため試行錯誤して撮られた完成度がとても高い一枚です。
選考者評
シルバーの10号機と木々の色味、プリントを見て背景と機体の色が合っている点が第一のポイントです。撮影地は青森空港とのことで展望デッキもありますが、ワイヤーフェンスと手前のフェンスの位置がなかなか厳しくそんな悪条件をクリアしながら撮影した一枚だと思います。天気は曇りで白い雪景色のため露出が難しく、プリントする際も白飛び影の部分の出し方など苦労されたかと思いますし、機体を画面中央に置くのではなく下に置いて背景をバランスよく入れ構図に無駄がありません。撮影時の寒さや空気感が伝わる作品に仕上がっています。
選考者評
夕陽が沈んだあとのセントレア。そんな残照の中をランウェイ36に着陸して誘導路へと出るシーンを狙っています。ちょうど空の残照と機体の明るさがカメラのダイナミックレンジ(カメラで撮影できる明暗の範囲)に入ったタイミングなので、空が明るすぎる時間帯だとハーフNDフィルターを使うか、空に薄雲があり太陽の光をおさえない限り機体が暗くなってしまいますので、撮影時間帯としてもベストでしょう。ただし光量がなくなるため露出の設定が難しいですが、的確な設定で撮られています。空の色味、雲、伊勢湾に浮かぶ船、対岸の三重県側の街の灯りとセントレアの魅力を一枚に詰め込んでいるのも見事です。
選考者評
迫力系の作品も欲しいと思っていると、オレンジの5号機の完成度の高い作品が目に留まりました。キレイな青空バックはもちろんですが、一つ目は構図に無駄がありません。セオリー通り機種前方をあけて両側の翼をベストな位置で切っているため迫力が伝わります。また撮影した立ち位置も完璧です、立ち位置を間違うと絵がかなり変わります。そして最も評価したいのが機体に当たる光線です。これが日中のトップライトだとボディ下部が暗くなりますが、太陽の位置が30°以下と低いので丸みを帯びたボディ下部まで光がまわりFDAロゴも順光でキレイに色が出ているという点です。こういう写真は簡単に撮れそうで撮れない、意外と難しい一枚でもあります。
選考者評
作品を拝見した時点で「やるなあ!」と唸ってしまいました。雨でキレイな写真を撮るにはとても難しい日ですが、ドリームレッドの1号機とローズピンクの15号機が並び赤系の傘を差したお客さんが複数乗り込み赤系の色のトーンを合わせている点が注目ポイントです。しかもそれだけでなくスローシャッターでお客さんをブラして機体の静と乗客の動で動きを見せているところが素晴らしく、アイデア、そしてスローシャッターを狙える技術が評価できます。撮影地は名古屋空港との事ですが、背景が基地なので構図的にも難しいですが上手な切り取り方をされておられる点も評価できます。
選考者評
便数の限られたまつもと空港で水鏡にチャレンジするとは素晴らしいです。ランウェイ36に着陸する機体を信州スカイパーク南側の公園から撮影したものでしょうか、水鏡は少しでも風があると水面が波うってしまい鏡にならないため難易度が高いですが、ベストなコンディションで撮影されています。そしてまつもと空港の広い空が伝わるような雲の表情も良く、バイオレットの16号機に光も当たり信州の気候や気温が伝わる一枚に仕上がっています。
選考者評
気持ちの良い青空、左に写る大木、奥の小路を歩く人々、そんな自然豊かなまつもと空港周辺が伝わるなか、ホワイトの12号機がテイクオフ。画面下には白い花が写りまさに計算された一枚です。しかし離陸機はおおよその想定はついてもどこの位置に機体が来るかは想像してフレーミングをするしかないため難易度がとても高いです。これが大空港なら参考までにどの位置に来るか「1~2便、離陸を見てみよう」となりますが松本空港ではそうはいきません。そのためこの空港で撮りなれたベテランの作品という事が伺えますしプリントも美しく仕上がっています。
選考者評
丘珠空港のランウェイ14のテイクオフ、背景に「つどーむ」を入れ丘珠空港らしさを表情しています。黄昏時でうっすらと薄明光線(雲の切れ間から光が差し込む)が出ているタイミングもいいですね。この作品はエアボーンする機体の位置を読んだ撮影者の立ち位置や構図はもちろん素晴らしいですが、さらに評価したいのは色温度でしょう、暖色系に設定していると思われ、そんな夕景のトーンにマッチしたゴールドの9号機がテイクオフしてゆくのもポイントでしょう。セオリー通りなら逆光なので機体がシルエットになり暗くなりがちですが派手過ぎず、不自然にならない程度な適切な画像処理がなされている点も評価できます。
選考者評
熊本空港のランウェイ25のアプローチ、背景には阿蘇の外輪山が写っていますが、まず熊本空港のランウェイ25の確率は低いのでレアなシーン、そんな中に11号機グリーンを機体ギリギリで大胆に切り取っています。背景の山は秋冬でモノトーンですがそんな中、緑色の機体の色が映えています。さらに引いた画角もありですが、望遠レンズを使用した機体と背景の圧縮効果を考えると迫力を出すという点ではこの切り取り方で正解でしょう。熊本空港は視程が良ければ魅力あふれる背景の中を飛ぶ機体が撮影できるのでオススメの空港でもあります。
選考者評
新潟空港ランウェイ28の最終進入を阿賀野川河口から撮影した作品です。近年オレンジ色の進入橋梁がリニューアルされ目立つようになりました。まずそもそもこの場所は砂州なので水量が少ないときしか行くことができません。そんな中ローズピンクの15号機がクリアな青空に映え、奥には雪をかぶった山形県側の山々がキレイに見えています。構図、絵作りも新鮮ですがPLフィルターを使用して青みとコントラストを上げたと思われる設定がお見事です。こんな写真を撮ってみたいと思わせるキレイな作品に仕上がっています。
※写真をクリックすると拡大表示されます
※無断での転載、複製等は固く禁じられております
総評
本年初めて行われたFDA公式フォトコンテスト。まず最初に多数の応募をいただきありがとうございました。
一枚一枚じっくり作品を拝見させていただきました。入賞以外にも素晴らしい作品がたくさんありましたが、今回のフォトコンテストのセレクトとしてFDAは就航空港の数も多く、機体の色のバリエーションも多いですが、「できるだけ就航しているさまざまな空港を入れたい」、さらには「15種類のカラーリングがあるのだからできるだけ多くの色の機体を皆さんにお見せしたい」という思いのもと、セレクトさせていただきました。さらにカレンダーにするため「季節感」という要素が加わりますので、セレクトは困難を極めました。
正直なところ撮影環境が良い空港、背景が美しい空港もあれば、そうでない空港もあるほか人気の機体の色、絵になる機体色は応募が多数ありどれをセレクトするかという悩みもありました。そのため残念ながら入選とはなりませんでしたが、作品としては素晴らしいカットが多数ありました。
そんな中、悩みに悩みながら12点をセレクトさせていただきました。全体の作品をていねいに拝見させていただいて、今回最も応募数が多かった空港は信州まつもと空港、そして一番応募数が多かった機体の色は13号機ネイビーで、人気の色はもちろん、さまざまな空港に就航しているFDA機の魅力を再認識させていただきました。またこのフォトコンテストは来年も予定していますので、ぜひFDA機の魅力あるシーンを撮影していただければと思います。繰り返しますが多数のご応募ありがとうございました。
選考者 チャーリィ古庄
FDA2027カレンダー予約販売について
入選
入選
入選
最優秀賞
入選
入選
入選
入選
入選
入選
入選
優秀賞