河竹鮨

右からノドグロ、ヤナギカレイ、南蛮エビ、新潟水ダコ。秋冬の主役ぞろい。
「佐渡前の醍醐味は天然ものとシャリ」
佐渡の荒海にもまれたとびっきりのネタで握った寿司を求めて新潟へ。江戸前ならぬ“佐渡前”のにぎりをいただける河竹鮨は、JR新潟駅のすぐそばという抜群のロケーションがうれしい。
カウンターに座って、まずは地酒『麒麟山』を熱燗で。アテには『ヤナギカレイの昆布〆』を注文する。昆布が余分な水分を吸い取って、代わりに旨味を蓄えた“生のカレイジャーキー”だ。少し癖のある酒にもよく合い、思わず杯が進む。
握りのトップバッターは脂がのった“ヤナギカレイ”。お次の“ノドグロ”は、軽い炙りの香ばしさが口の中にふわり漂った瞬間にとろり。これでもかとのった脂も想像以上に旨い。南蛮エビも魅惑の青い卵を携えて、その甘味を存分に愉しませてくれる。
新潟、恐るべし。
「寿司はシャリで決まる」と言い切る大将が使う米は、もちろん魚沼産コシヒカリ。ネタは佐渡や近海の天然もの。圧倒的な自信と職人魂を込めた一貫に翻弄されるように、酔いどれの夜は更けていく。

大将自慢の新潟の地魚8貫を味わえる『白身三昧』もおすすめ。旬を満喫できる。

『ヤナギカレイの昆布〆』。新鮮な魚介にひと手間掛けた一品料理だ。酒が進む。
住所 | 新潟県新潟市中央区東大通1-2-8 |
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TEL | 025-241-5591 025-244-2551 |
営業時間 |
11:30~13:00 17:00~23:00 |
定休日 | 月曜 |
※記載内容はFDA機内誌「DREAM3776」Vol.12号(2014年10月発行)掲載時のものです。