錦寿司

「まっちゃにぎり」(7貫)のお値段は“大将の胸先三寸”(時価)。季節ごとに変わる不知火海の旬が華やかに並ぶ。
「大将の地元愛に頬緩む。
胸先三寸のまっちゃにぎり」
小さな海ではその土地でしか味わえない地魚がとれる。熊本の不知火海がまさにその宝庫と聞いて、地魚三昧のすしをいただこうと宇土半島をぐるり。不知火町の松合を目指した。
お目当ては海沿いのすし屋。さっそくカウンターに陣取ると、メニューに旬の地魚が勢ぞろいする『まっちゃにぎり』を発見してのどが鳴る。
乾杯は球磨焼酎のロックと決めている。「さあ、どうぞ!」という大将の声とともに登場したのは、見たこともないネタばかり。みずみずしい“ふのこエビ”や身が詰まったシャコ、そして丸い耳が付いた小さなイカ“とっかん”。すぐそばの漁港に水揚げされるだけあって、鮮度は申し分ない。
地元の人々は松合のことを“まっちゃ”と呼ぶことから大将が名付けた“松合愛にぎり”。おあいそは大将の胸先三寸だが、優しい大将の胸先だからご安心を。

地元で“とっかん”と呼ばれるミミイカは、小さな体に大きな耳が特徴。珍味中の珍味。

よそではまずお目にかかれない『とっかん』は1~3月限定の人気のネタだ。

その日によって変わるカニやアラの味噌汁も楽しみのひとつ。

“自分が食べたいものを握る”のが大将の信条。「松合の海の幸の魅力を味わってもらいたい」から板場に立つ。
住所 | 熊本県宇城市不知火町松合330 |
---|---|
TEL | 0964-42-2839 |
営業時間 |
11:30~21:30 |
定休日 | 第2・4・5木曜 |
※記載内容はFDA機内誌「DREAM3776」Vol.12号(2014年10月発行)掲載時のものです。