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沢内甚句

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『ドンコ(エゾアイナメ)刺し』843円。秋冬に旬を迎えるドンコは肝が命。白身に絡めていただく。

「母の手料理にも似て胸に沁み入る味。
地酒がまた旨いこと」

JR盛岡駅の近く。北上川に架かる開運橋を渡った先に、旨い郷土料理店があると聞いて足を運んだ。店の名は『沢内甚句』。秋田県との県境にある山間の地、沢内村(現西和賀町)に伝わる民謡を店名に冠する山菜料理の店だ。

古い農家を移築したと思しき佇まい。店に入ると、女将さんの少しなまりのある柔らかい語り口が心地よく響いてくる。

案内された奥のカウンター席に腰を下ろす。メニューには、ミズコブ、ヤママイタケ……。それをシンプルに焼き物や煮物に仕立ててくれる。四季の移ろいを舌で味わう肴とともに呑む地酒の旨いこと。県内でも入手困難な銘柄は、垂涎(すいえん)ものだ。

熱々の『きのこ柳川』をよそいながら女将さんが教えてくれる。「沢内村の秋はキノコの季節。紅葉が終わって初雪が降ると旬もおしまい。だから四季の山菜は塩蔵するのが昔からの風習でね。年中食べられるんですよ」。だしの効いた汁をひと口すすって驚いた。母の手料理にも似てのどに沁み入る味。続けてワラビのお浸しをつまみに、地酒を満たした盃を傾けるとこれまたキュンと沁みる。

おふくろの味に勝るものなし。

サワモダシ、アミタケ、マイタケほか多彩なキノコを鍋に仕立てて卵でふんわりととじた『きのこ柳川』864円。

岩手産地鶏を秘伝のたれに漬け込んで焼いた名物『ももどり』928円。

沢内甚句
住所 岩手県盛岡市開運橋通5-4
TEL 019-654-4860

営業時間

17:00~23:30
定休日 日曜

※記載内容はFDA機内誌「DREAM3776」Vol.17号(2016年10月発行)掲載時のものです。

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