中洲 はかた舟

川面に映る美しい夜景を堪能するなら船首部分へ。360度ビューで眺める中洲のネオンは格別だ。
「揺らめく光に溺れながら
中洲の屋台船で酔う」
今宵はまぶしいネオンを借景に屋形船で一献傾けるとしよう。乗船場所は“福博であい橋”のたもと。「頭ぶつけんようにねー」という給仕の女性の博多弁が耳に心地よい。
福岡と博多の間を流れる那珂川沿いには屋台が立ち並び、提灯の明かりが川面に映る。屋台を眺めながら屋形船で呑むというのもまた一興。「どこから来んしゃったと?」と隣の卓から声が掛かる。酒を酌み交わし、海の幸と博多名物の鍋をつつけば、「一蓮托生」なんていう古い言葉が頭をよぎる。
酔い覚ましに展望デッキに出てみると、ネオンの洪水に溺れそうになる。「ネオンを見れば、景気が分かるんよ」という、商人の町、博多らしい尺度に照らせば、福岡は今、ゼッコーチョー。ぐっと低い視点から仰ぎ見る中洲の街は、まばゆいばかりの輝きに満ちている。それでも排他的にならず、どこまでも人懐っこい情を感じさせるのが福岡のいいところ。
さあ、席に戻って呑みなおそうか。

人気の『博多の名物鍋コース』は、小鉢、地鶏もも焼き、お鍋(寄せ鍋/博多水炊き/しゃぶしゃぶ/ちゃんこ鍋より選択制)、雑炊、漬物、果物で6,480円。玄界灘の刺し身をプラスした8,640円のコースも。

夜の帳が下りると那珂川に屋形舟の明かりが灯る。乗船する屋台船は、和風の『中洲はかた舟』と、バーカウンター付きの洋船『ラ・ベル・エポック』の2種類から選べる。
住所 | 福岡県福岡市中央区西中洲4-6リップルビル |
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TEL | 092-734-0228 |
営業時間 |
11:00~0:00(乗船時間は2時間)※要予約 |
定休日 | なし |
※記載内容はFDA機内誌「DREAM3776」Vol.15号(2016年3月発行)掲載時のものです。