岩手 カッパ淵



妖怪やカッパが登場する、柳田国男の「遠野物語」で知られる遠野は“カッパの街”。街はカッパのモチーフやオブジェであふれています。こんなにもカッパだらけならば、本当にいるかもしれないと、カッパのすみかといわれる「カッパ淵」を目指すことに。
木立に囲まれた「カッパ淵」に到着すると、涼しい風が流れていました。「カッパ淵橋」を渡って奥の方に目をやると、立てかけられた一本の釣竿。よく見ると「名人専用につき触らないでください」と札がかかっていて、竿の先にはキュウリがぶら下がっています。隣ではカッパ釣りをしていた親子連れが「キュウリがなくなっている!?カッパが出た!」と大騒ぎ。すると、木陰からカッパのクスクスという声!?どうやら「遠野物語」の中に迷い込んでしまったようです。



(上) 「カッパ淵」から車で15分ほどの「山口の水車」は遠野のシンボル的存在。今でも稼動している水車は、内部まで見学することができる
(左) 人馬一体の生活をしていた遠野の文化を知り、伝承行事や民芸品制作の体験ができる「伝承園」。「カッパ淵」のすぐ近くなので、立ち寄ってみよう

「カッパ淵」の少し離れたところに駐車場が整備されているので、車で訪れてもOK。カッパを釣るための捕獲許可証は、観光案内所で販売されている