山形 酒菜一

季節の素材は、刺し身や酢の物、焼き物、天婦羅など、その時期の素材をもっともおいしくいただける料理で楽しめる

　山形駅東口駅前の飲食店街の中ある「酒菜一」 。個室席に加えカウンター席もあり、出張などで訪れたお一人様にもおすすめです。メニューを開くと、トロ金目鯛刺し、ノドグロ刺し、真鯛湯引き刺し、キクワタ（白子）酢、ハタハタ一夜干し焼き、コゴミごま和え、ワラビ田舎煮、タラノ芽天婦羅など、旬の恵みを最もおいしくいただける料理がズラリと並んでいます。この店を訪れたのは2月の下旬ごろ。ノドグロ刺しとキクワタ天婦羅を注文しました。脂の乗ったノドグロにはワサビをたっぷりと添えて、まったりと濃厚なキクワタにはやや辛口の地酒「十四代」を合わせていただきます。

「米沢牛 サガリ焼き」1,700円。程よい厚切りで軟らかい肉の食感を楽しめる。そのほか、蔵王牛を使ったメニューもある

　食の宝庫山形を訪れたら、魚介や農産物だけでなく、牛肉もお忘れなく。山形を代表するブランド牛・米沢牛は甘みのある上質な脂身を楽しみたいお肉。シンプルに味わえる「米沢牛 サガリ焼き」はレモンを絞っていただきましょう。数度噛めばなくなってしまうほどに軟らかいお肉は、“日本三大和牛”への期待を裏切らない旨さ。またまたお酒が進みます。シメには、郷土料理のどんがら汁とつや姫のおにぎりを。滋味あふれる味わいが、体全体に染み渡ります。本当においしいものを少しの量だけいただきたい人におすすめしたいお店です。