静岡 和匠 月の灯り

「駿河豆腐」（コース 6,000 円～の一部）は、新鮮だからこそ味わえる生シラスのほのかな甘みと食感も魅力。すべての素材が口の中で、磯の風味とともに溶け合う

　静岡の街を散策した後は、JR静岡駅から程近い「和匠 月の灯り」でリラックス。1階の広々としたカウンター席を抜けて、2階へと続く階段を上がり、ロフトのような個性的な作りの個室へ。繁華街の喧騒から離れ、ゆったりとくつろぐことができるのが魅力です。お薦めは自家製の豆腐に、駿河湾の桜エビと生シラス、ワサビの茎をしょう油に漬け込んだ天城産の「つんつん漬け」を盛り合わせた「駿河豆腐」。なめらかな舌触りの豆腐に、鮮魚のうまみとワサビの茎の程よい苦み、シャキシャキした歯ごたえが加わって、上品な大人の味わいに仕上がっています。

静岡に来たからにはぜひ味わってほしい「興津鯛の新茶ご飯」（コース6,000円～の一部）。料亭などで扱われる高級魚「興津鯛」を、“シメのご飯”として気軽に楽しめるのがうれしい

　駿河湾で水揚げされたアマダイを一夜干しにして、ぎゅっとうまみを引き出した「興津鯛（おきつだい）」。「興津鯛の新茶ご飯」は、「興津鯛」と米を新茶で炊き上げた、お茶の名産地・静岡らしい逸品です。タイの身は、ほろほろと簡単にはしで崩れるほど身離れが良く、そのエキスを吸収したお米は、ふっくらつややか。最後に散らされた緑鮮やかな茶葉まで、丸ごとおいしく召し上がれ。お釜で炊くご飯の一粒一粒にまでお茶が染み入って、最後のお焦げまでさっぱりと楽しめます。そのほか旬の魚の煮付けや刺し身など、魚料理も豊富。