札幌 さっぽろスイーツカフェ

「さっぽろはちみつババロア」。北海道産のはちみつ、チーズ、パイナップルを使った爽やかな一品。表面にあしらわれた丸は、蜂の巣をイメージ

　札幌は、実はお菓子の街。なぜなら札幌やその近郊は、牛乳やバター、卵、小麦粉、果実など良質なお菓子の材料の宝庫だから。街にはスイーツショップの数も多いので、 腕を競いあう分、パティシエの実力も高いといいます。
そんな札幌の地下街にある「さっぽろスイーツカフェ」には、なんと街のスイーツショップの人気スウィーツが月替わりで勢ぞろい。 毎月約5店舗から集まったスウィーツ約40種がズラリと並びます。それぞれに個性の違うスイーツが並ぶ様子に、思わずにんまり。 その場でティータイムで楽しめるのはもちろんのこと、テイクアウトも可能です。

「さっぽろハスカップフロマージュ」。ベリーの一種であるハスカップの酸味と、4種類の濃厚チーズの組み合わせ。上にはユリ根があしらわれている

　店頭で人気を集める「さっぽろはちみつババロア」は、2011年「さっぽろスイートコンペティション」の受賞作品。使われているはちみつには、何とも魅力的な由来がありました。札幌市の中心に位置し、市民や観光客の憩いの場となっている大通公園。なんとその脇に建つビルの屋上で育てられている蜂が集めたはちみつを使用してあるのです。「大通公園には、花壇や花をつける樹木が多くありますから、いいはちみつが採れるんですよ」とスタッフ。スイーツを支える物語ごと食べる、こんなにおいしくて贅沢なことはありません。