札幌 海鮮炉端 根室浜一番

しょう油ダレで焼き上げた「いかごろ焼」630円。イカ1パイでさまざまな味と食感を堪能できる。これを求めて、遠方からもリピーターが足を運ぶ

　開店早々、会社帰りのサラリーマンでにぎわう「海鮮炉端 根室浜一番」。道内各地の漁場から直送される新鮮な魚介を、炭火焼きで味わうことができる店です。お薦めの席は、店の真ん中にある大きな囲炉裏を取り囲むカウンター席。目の前でパチパチと音を立てながら焼き上がっていく、イカや魚を見ているだけで酒が進みます。
　店内を漂う香ばしさをたどると、その正体は隣の席で注文されていた「いかごろ焼」！生のイカをわたも入ったまま、丸ごと炭火で焼かれています。肉厚だけど軟らかい身と、焦げる直前のパリっとした耳。わたから、浜のエキスがあふれ出たところをガブリ！…と、隣で食べられたら注文せずにはいられません。

驚くほどビッグサイズの「厚岸産殻付活かき」（大2個・735円）。潮の香りあふれる“海のミルク”を、贅沢にいただこう

　道内屈指のカキの産地・厚岸で育った良質なカキを、なんと一年中味わえるというのも酒飲みにはうれしいところ。特に栄養をたっぷり蓄えた冬場のカキは、大ぶりでプリプリッ！まずは、レモンを軽く搾って、生でいただきます。一口で頬張ると、口いっぱいに磯の香り。そしてお次は、炭火にかけて、身から出た旨みがふつふつと沸きたったら食べごろです。パンパンに膨らんだ身がプチっとはじけると、濃厚なミルクがとろり。かみしめるごとに、お腹が至福で満たされてゆきます。ほかにも、ぎっしり詰まった活ウニや天然の大ぶりのホタテなど、北海の幸がめじろ押しです。