新潟 地魚工房

「なめろう丼」530円。普通はたたいた魚を使うなめろう丼も、ここではぶつ切りのままゴロゴロと。さすが水揚げの本場ならではの豪快さ

　新潟駅から車で約5分、新潟近海の海の幸を、リーズナブルに味わいたいならここへ。新潟漁協直営の水産物加工所「地魚工房」では、目の前の港で水揚げされた魚介類を使った丼やお惣菜をいただくことができます。うれしいことに、丼のほとんどが500円台という気軽さ。「新潟の水揚げの本場にわざわざ足を運んでくださった方に、本当のおいしさを知っていただきたい」という思いが伝わってくる食事処で、旬の地魚を満喫しましょう。食事の後は加工品直売コーナーにもぜひ立ち寄って。市場にめったに出回らない珍しい魚の加工品に出合えることもあります。

みそ汁が付いて1,580円の「南蛮エビ丼」は、この店では高級な部類に入るが、かかる手間を思えば納得どころか良心的とさえいえるお値段

「地魚工房」のこだわり、それは「魚醤（ぎょしょう）」。魚を味わうのに最も適した調味料ともいわれる魚醤を、ここでは魚の数だけ作っています。それは、その魚を原料にして作った魚醤が最も味を引き立たせるに違いないとの信念から。新鮮な南蛮エビのむき身に、南蛮エビから作った魚醤をたっぷり絡めた「南蛮エビ丼」は、濃厚なエビの旨みが幾重にも重なった深い味わいの絶品丼です。もう一つ、丼の下に鎮座して上に載った魚の味をより引き立てている、ご飯のおいしさも見落とせません。さすが新潟、白米のレベル高し、です。