熊本 かつ美食堂

「馬ホルモン定食」（1人前）940円～。みそ汁と漬け物、小鉢がセットされ、ホルモン煮込みとご飯の量によって価格が変わる。7～8時間煮込んだトロトロ感がたまらない

　熊本インターから車でおよそ5分という住宅街の一角に、お昼時ともなれば地元のビジネスマンたちが引き寄せられるように集うホルモン・馬肉料理専門店があります。昭和42年（1967年）の創業以来、「かつ美食堂」の一番人気は「馬ホルモン定食」。馬肉料理といえば熊本名物というだけあって、産地ならではの新鮮な馬ホルモンを使うため、独特の臭みは全くなし。甘めのみそで脂の旨みごと一緒にコトコト煮込んだホルモンはプルプルとして、口へ運ぶととろけてしまいそう。煮汁は白飯に掛けて、最後の一滴まで味わい尽くしたい一品です。

「肉めし」（1人前）400円。みそ汁付きで500円。リーズナブルな一皿だが、惜しげもなく馬肉を盛ってくれる店主の心意気がうれしい

　馬肉料理を満喫するなら、「ホルモン煮込み」ともう一つの名物「肉めし」がセットになった「肉めし定食」（1人前）1,160円～をいただいちゃいましょう。細かい馬肉を甘辛く煮込んで、たっぷりと白飯に掛けた「肉めし」は“つゆだく”で、“桜肉”と称される馬肉の旨みをたっぷり味わえます。新鮮な馬刺しや馬レバー刺し、希少な心臓刺しのほか、「馬ホルモンニンニク炒め」「馬鉄板焼き」などの単品メニューも充実。熊本自慢の郷土料理の “ウマさ”を球磨焼酎など片手にじっくりと堪能するのもおすすめです。