小牧 手打麺舗 丸一


幅約7.5mm、厚さ約2mmという正統派。白く滑らかな肌をしたきしめんは、噛めば噛むほど味がある。冷たいだしでいただく通称“コロ”もおすすめ

名古屋市中区の繁華を離れた静かな住宅街に、地元客が足繁く通う“丸一”が佇んでいます。年月を湛えた店構えに郷愁を誘われつつ、暖簾(のれん)をくぐると、客席の後方に麺を打つ店主の姿。真っ白な生地がきしめんに成形される工程を客席から見ることができます。名古屋城築城時、人夫の“まかない”だったという説もある“きしめん”は、400年の歴史を刻む“元祖名古屋めし”。だしの効いたつゆがよく絡む平たい麺は、効率よくゆでるためだとか。熱々の赤だしつゆにカツオ節が踊る一杯が、体の芯まで温めてくれます。

まん丸なほど厚みがあるのに、どこを食べてもサックサクの食感。揚げたての「桜エビ天」を求めてリピートする人も多い。麺に添えたり、塩を振ったり、食べ方はお好みで

四代目店主が、鮮やかな手さばきで麺を打ち上げていく様子を眺めながら食す“きしめん”の旨さは格別なものです。力を込めてこねていくうちに、丸い生地の中にまるで“へそ”のような突起が生まれていきます。その名も“へそ出し”。加水率が少なく生地が固い名古屋ならではの技だと、店主が教えてくれました。滑らかでコシが強く、ゆで上がると透き通るような平打ち麺は、乾麺が主流のご時世に一石を投じるような伝統の味わい。昔ながらのきしめんに店主こだわりの「桜エビのかき揚げ」を添えていただくのが、“丸一通”です。

ビジネスマンから家族連れ、観光客まで、幅広い客層が集う。きしめんのほか、うどんのレパートリーも多彩。
TEL | 052-322-3208 |
営業時間 | 11:00~15:00 17:00~20:30 |
定休日 | 日曜、祝日 |
駐車場 | 提携駐車場あり |
住 所 | 愛知県名古屋市中区上前津1-12-26 |