高知 土佐食人 こうじ家

「土佐ジローの炭火焼き」は、単品ではモモ肉と胸肉（各1人前800円）、そして両方を味わえるセット（1人前980円）から好みで選ぶことができる

　高知城のお膝元の繁華街・追手筋からほど近く、“幻の地鶏”と呼ばれる「土佐ジロー」をいただける「土佐食人 こうじ家」を訪ねました。南国土佐の太陽の下、清らかな水と野草を食べて育つ「土佐ジロー」は、野性味溢れる旨みと歯応えが特徴と聞いて、おすすめの炭火焼きのモモ肉をチョイス。網から脂が流れ落ちるたびに炭火から煙が立ち上り、香ばしい匂いが鼻をくすぐります。シンプルに塩コショウのみでいただくと適度な歯応えと噛むほどに染み出てくる旨み。お酒はもちろん土佐の地酒、フルーティで後口のよい「瀧嵐」といきましょう。

メニューを開けば、土佐の郷土料理がずらりと並ぶ。定番・カツオのたたきやカタクチイワシの子「どろめ」など、高知グルメを余すことなく味わえる

　全国に地鶏は数々あれど、「土佐ジロー」は卵の旨さでも知られる存在。小ぶりな卵を割ると濃黄色の黄身がぽっこりと盛り上がり、はしで摘んでも崩れないとか。そんな卵と地鶏肉を贅沢に組み合わせた「親子丼」は、以前常連さんたちだけが食べていた同店の裏メニューだったと聞けば、食べずにはいられません。たっぷりと切り分けた肉の旨みと濃厚なふわふわ卵。ふっくらと炊き上げたご飯と濃厚でとろりとした卵が相まって絶妙な味わいです。「土佐ジロー」恐るべし！特別なメニューじゃないからこそ、地鶏の旨さが引き立つごちそうです。