高知 ひろめ市場

ワラ焼きで皮目をぱりっと香ばしく焼き上げたカツオのたたきは、厚さ1.5～2cmに切り分けて贅沢にいただく。粗塩と薬味を添えた‘塩たたき’は、高知ならではの味

　郷土料理や特産品が一堂にそろう“高知の台所”といえば、‘ひろめ市場’。高知駅から車で約5分の市街地中心に、約40店舗の飲食店と約20店舗の物販店が集まった巨大な屋台村です。炎を上げるワラで炙られた名物・カツオのたたきやぎゅっと旨みの詰まった地鶏‘土佐ジロー’の串焼きなど、目移りしながら物色する前に、まず人数分の席をゲットしよう。相席もご愛敬。それぞれの店で目当ての料理を注文したら、テーブルに持ち寄っていただくのが“ひろめ市場流”。あれもこれも、欲張りに土佐の味を味わえます。

シンプルな味わいがビールにピッタリな「ひろめ揚げ 塩手羽先」（1人前）500円。各店から持ち寄れるスタイルなので、市場中のごちそうを楽しめるのがいい

「カツオを語らずして土佐を語れず」といわれるカツオのたたきのほかにも、土佐名物が目白押し。今では珍しいクジラ料理やウツボなどの珍味、四万十川のりの天ぷらや手長エビの空揚げなど各店が腕を競い合い、多彩な味わいを楽しませてくれます。おすすめの一品は、秘伝のタレを絡めた手羽先をカラリと揚げた名物「ひろめ揚げ」。塩手羽先は、酒の肴にはもちろん、子どもたちにも大人気なお手軽メニューです。 「いごっそう横丁」「乙女小路」など名付けられた店内を食べ歩き、土佐の味を満喫しよう。