北九州 宮原酒店

焼酎のお湯割りに缶ビールを注いで作る「バクダン」は、北九州名物。隣り合わせたお客との距離感が程よくて、心地よい。知らない者同士会話が弾む

　北九州では「酒屋の店頭で飲むこと」を“角打ち（かくうち）”といいます。朝でも昼でも夜でも、好きな時間に訪れ、静かに飲み、または語らい、ふらりと立ち去る……これが角打ちの流儀。この自由なスタイルを体感したくて、わざわざ県外から訪れる人たちもいるほどです。約200軒もの角打ちの店の中でも「宮原酒店」は創業100年の老舗中の老舗。立ち飲みカウンターだけでなくテーブルや椅子もあり、座敷では古民家の中庭を眺めながら一杯楽しめます。缶詰の焼き鳥、パック入りの豆腐にカツオ節を乗せた冷ややっこなどを肴に、小粋に乾杯を。