鹿児島 旬彩 くらかけ

カウンター上の総菜は食べ放題。それにビール１杯のほかに芋焼酎は飲み放題でついて、1人4,000円。リクエストも可能で、より自分好みの料理が味わえる

　鹿児島中央駅から徒歩約15分、狭い路地の一角に佇む「旬彩 くらかけ」は、女店主・鞍掛さんの家庭料理を思う存分味わえる店です。カウンター上には大皿に盛られた手料理の数々が並び、どれを食べようかと見る者の心をわくわくさせます。地元の食材を使って作られた約十品目の料理の中には、豚のバラ肉をコトコト煮込んだ「とんこつ」などの鹿児島の郷土料理もあり。「今からカキを出しますが、生と焼きどっちにします？」と声を掛けながら、一人ひとりの好みに合わせてくれ、まるで実家の食卓を思わせるような心遣いに満ちています。

鹿児島近海で捕れる魚介や地元野菜を使用。食材へのこだわりがあるからこそ、新鮮な生のすり身をその場で揚げるこだわりも生まれる

　並んでいる料理の中でも、ひときわ興味をそそる生のすり身。その正体は、鹿児島の郷土料理「さつま揚げ」です。鹿児島近海で獲れる魚介を使ったすり身は鮮度抜群で、素材の持ち味を存分に味わえます。お客の「これ揚げて！」という一声で、揚げ始めるのがこのお店のスタイル。注文を受けてから揚げるからこそ、外がさっくり中のすり身がぷりぷりの歯応えを楽しめます。また、このさつま揚げの中には普通は使われないニラがたっぷり含まれていて、たまらなく美味。鹿児島の郷土料理に女主人ならではのアイデアが加わった一品です。