鹿児島 とんかつ 川久

一番人気の「上ロースかつ定食（ 250 ｇ）」 1,500 円。常連客も多く、さっくりとした軽い口当たりでジューシーなとんかつを、みんなペロリと平らげてしまう

　JR鹿児島中央駅から歩くこと数分のところにある、肉厚で評判のとんかつ専門店が「とんかつ川久」。「自分が、安くて分厚いとんかつを食べたかったんですよ」と語る店主。納得のいくおいしい豚肉を探し回ってやっと見つけたのが、霧島山麓で育てられた霧島熟成豚「ひなもりポーク」だったそう。軟らかい肉質で甘みとコクのある脂身には、黒豚に勝るとも劣らない味わいがあります。自家製パン粉や軽い小麦粉を使用した薄い衣をまとって、低温油の中で約 15 分。じっくりと火を通したとんかつには、肉本来のうまさが際立っています。

この店の豚肉はすべて「ひなもりポーク」を使用。ランチタイム（ 11:30 ～ 14:30 ）には、「ロースかつランチ（ 100 ｇ）」 700 円、「ヒレかつランチ」 800 円のサービスランチも登場

　手間暇を掛けて作る自家製ソースは、三つの味わい。ユズの香り豊かな「ゆずみそ」、しょうゆをベースにした甘辛「しょうゆだれ」、そしてウスターソースをベースにケチャップをブレンドした「とんかつソース」と、どれも個性があるのに肉のうまみに勝ってしまうことはありません。このソースをキャベツにかけて食べるのが川久流。野菜のおいしさをも引き立てる自家製ソースが、脳裏にインパクトと余韻を残し何度も何度も通ってしまう。それが多くの人に足を運ばせる名店の秘密なのかもしれません。