福岡 新三浦


メニューは「水だきコース」のみ。昼3,675円~、夜6,300円~(サービス料別途)。自慢の鶏は生後2~3カ月の雄の若鶏を使用。ほろほろと骨から崩れるほど軟らかい

博多の郷土料理として愛される「水炊き」。その起源は慶応年間(江戸末期から明治初期)、当時のおもてなし料理だった鶏料理にありました。明治42年、福岡―南九州間の鉄道が開通し、鹿児島や宮崎の良質な鶏が運ばれるようなって1年後、「新三浦」は創業。今年で101年を迎える水炊きの老舗です。骨の髄まで13時間かけて煮込んだスープは、特徴は底が見えないほど白濁しています。まずはスープを味わうのが博多流。塩と鴨頭(こうとう)ネギを入れて一杯。奥深いコクと旨み、そしてさっぱりクセのない後味こそ、「新三浦」の白濁スープの真骨頂です。

〆は福岡で採れた季節の野菜から染み出た、旨みたっぷりの白濁スープをご飯にかけた「スープかけご飯」。満腹でも、このごちそうは見逃せない!

本場の水炊きには、実は食べ方があります。それは、鶏の旨みを存分に味わい尽くすためのお作法があるのです。まずはスープに、塩と鴨頭(こうとう)ネギを入れて一杯。奥深いコクと旨みを味わいます。お次は肉。鶏本来のおいしさを味わうため、ポン酢でいただきます。肉を食べ終えたら、鍋に野菜を投入し、鶏のエキスと野菜の甘みが溶け出したスープを仕上げてゆきます。野菜を食べ、最後に完成したスープをご飯にかけて。この「スープかけご飯」こそが、水炊きの作法に従ったものだけが味わえる、最高のごちそうです。

掘りごたつ式でくつろげる店内。雪見障子から川を望むことができ、ロケーションも抜群
TEL | 092-291-0821 |
営業時間 |
12:00~15:00(前日までに要予約) 18:00~22:00(入店は20時まで) |
定休日 | 日曜 |
駐車場 | あり |
住 所 | 福岡県福岡市博多区石城町21-12 |