福岡 河太郎


すぐに色が変わってしまう生きたイカの扱いは、スピードが命。いかに素早く、そして美しく仕上げるか。「イカの活造り」は料理人とイカの真剣勝負!

福岡市の繁華街、市営地下鉄中洲川端駅から徒歩10分ほどの立地にある「河太郎」。玄界灘で捕れた活きの良い魚料理を堪能できる、創業50年を越える老舗です。名物は何といっても「イカの活造り」。その鮮度は、“活きイカ”で有名な佐賀県呼子に引けを取りません。呼子に支店を持つこの店は、現地より水揚げされたばかりのイカを毎朝仕入れていることから、鮮度はお墨付き。博多で生きたままのイカを堪能できるとあって、毎夜常連客をはじめ、うわさを聞いてやって来る一見さんでにぎわいます。

福岡名物の「おきゅうと」840円。海藻から作るところてんのようなもので、磯の香りが口いっぱいに広がる。酒との相性も抜群

数十秒の戦いを制したのは料理人。透明な姿のままで登場する活造りがその証しです。みるみるうちに色が白く変わってゆくさまは、まるでイカが降参の白旗を上げているよう。まだ皿の上で動いている状態で一口。コリっとした食感をかみ締めているうちに、甘みが口いっぱいに広がっていきます。口の中でゲソの吸盤がくっつくのはご愛嬌。そんな勝負の裏で、イカの味を支えているのは料理人の気配り。「河太郎」では、届いたイカを、新鮮な海水を張ったいけすで泳がせて鮮度を保っています。海で泳いでいるのと同じような環境を作ることがこだわり。そのほかにも、料理人の心配りが行き届いた、舌を飽きさせない活魚料理や郷土料理が客の心をつかんで離しません。

泳いでいるときは透明なイカ。水揚げされるとどんどん色が変わっていく
TEL | 092-271-2133 |
営業時間 |
12:00~14:00(OS) 17:00~23:00(OS 22:30) |
定休日 | なし |
駐車場 | なし |
住 所 | 福岡県福岡市博多区中洲1-6-6 |