青森 すし居酒屋 樽

刺し身盛り合わせ（1人前）1,500円～。大間マグロのほかにも、ウニやイカなども近海物は一味違う。日本酒・焼酎ともに20～30銘柄そろうので、飲み比べもおすすめ。

　青森市の県庁にほど近く、地元の人々が足しげく通う「すし居酒屋 樽」があります。“すし居酒屋”とは、旨い寿司だけではなく、揚げものから肉料理まで幅広いメニューを取りそろえた“寿司屋”のこと。寿司職人である大将が毎日約30種ものネタを仕込み、青森の四季を堪能させてくれます。大間のマグロなど近海もののネタを味わえる刺し身盛りは、この店のぜひものメニューの一つ。「青森の食材は日本一。何と言っても周囲には、太平洋や日本海、陸奥湾に津軽海峡もあるからね」と大将。郷土愛に溢れた一品を囲み、話もはずみます。

「貝焼きみそ」（1人前）350円。青森では「伝宝焼き」とも呼ばれる郷土の味だ。メニューにはないが、オーダー可能。写真は3人前

　一見さんの観光客にとって、その店のとっておきの料理のほかに、青森の郷土の味を味わうのはうれしいものです。貝殻の上で大粒のホタテやネギ、ワカメなどを卵でとじた「貝焼きみそ」は、下北半島のご当地メニュー。刺し身用のホタテを使っているとあって、ぷりっぷりの食感を楽しめます。そのほか、ニシンの細切りを塩と麹で発酵させた「切り込み」やわさびじょう油で味わう今別産「エメラルドもずく」など、どれも旅人心をくすぐるものばかり。女将さんが丁寧にメニューの説明をしてくれるので、心もお腹も大満足、旅人冥利に尽きます。