加茂 亜沙巳
地方の「熱い想い」を空路で結ぶ。
地域創生を加速させる、チャーター営業の最前線。
地方をダイレクトに結び、新たな人の流れを創るFDAのチャーター便。営業担当の加茂亜沙巳は、年間約1,000便にのぼる事業の最前線に立っています。
自治体の「地域を盛り上げたい」という想いを汲み取り、フライトの枠組みを一から作り上げるのが彼女の役割。空港実務で培った現場感覚を武器に、安全や機材繰りなどの複雑な調整を乗り越え、白紙の状態からフライトを形に。
航空の枠を超えて地域経済に寄与する、仕事の魅力をお伝えします。
航空運航のスキーム自体を組み立てる
「地方の魅力の発掘者」としての挑戦。
私は大学で英語を専攻し、2020年4月に新卒でFDAに入社しました。最初の配属先は名古屋の空港業務部で、機内サービス品の管理や機内食の企画などを担当しました。フライトを支える裏方の実務を通じて、整備や運航など多種多様な職種が連携する「航空事業の現場感」を養えたことは、現在の営業活動において大きな財産となっています。
その後、営業戦略部チャーター営業グループへ異動し、現在は北海道・中国・四国市場を担当しています。チャーター営業は、既存の座席を売る一般的な営業とは異なり、地方自治体や旅行会社の潜在的なニーズを汲み取り「運航のスキーム自体を組み立てる」仕事です。空港業務で培った現場視点と、相手の本音を引き出す傾聴力を武器に、現在は地域の隠れた魅力を掘り起こす「発掘者」としての役割を担っています。
他部署との調整を乗り越えて実現する地方創生。
チャーター営業の仕事は、地方創生に直結する企画を生み出すことにあります。私たちのチャーター便は、地方と地方を直行で結ぶことで、通常ルートでは生まれなかった新たな観光需要を創出しています。この仕事の面白さは、「これって航空なのか?」と思うほど、航空業界の枠を超えた企画の実現に携われる点です。地方自治体や旅行会社が持つ「地方を盛り上げたい」という熱い思いを、飛行機という手段を使って具体的な形にするのが私の役割です。企画実現のためには、お客様の要望と、運航に必要なリソース(パイロット、整備、グランドスタッフ)との調整が不可欠です。特に運航部門との調整は、安全を最優先しながらも、どうすれば要望を実現できるかを模索する、高度なすり合わせが必要です。
この難しさを乗り越え、自分が企画した飛行機が実際に地方の空港に降り立った時、大きな達成感を感じます。
Question仕事のことや気になるポイントを聞きました
私は元々、航空業界への強いこだわりがあったわけではありませんでした。大学では英語を専攻し、漠然と人と関わる仕事がしたいと考えていました。
そんな中でFDAに惹かれたのは「地方創生」という明確な使命と、まだ若い組織ならではの風通しの良さです。特に、地方と地方を結ぶ独自の路線展開や、年間約1,000便ものチャーター便運航実績から、FDAが地域に深く根差し、貢献している姿勢を感じました。
また、選考過程で接した社員の方々が、管理職も含めて非常に親身に話を聞いてくれるなど、個人の意見やアイデアを尊重する温かい社風を感じたことも大きな決め手となりました。
コミュニケーションを大切にする自分の個性を活かし、航空というダイナミックな手段で地域を盛り上げられることに魅力を感じ、入社を決めました。
チャーター営業は、単に飛行機を飛ばすだけでなく「地方の課題を解決し、価値を創出する」役割を担っています。
当社のビジネスモデルの根幹は、地方と地方を直行で結び、日本全国の移動の不自由さを解消することです。例えば、新幹線や在来線ではアクセスが悪く、立ち寄りが難しかった地域同士を飛行機で直行させることで、新たな観光ルートを生み出します。年間約1,000便という実績は、このビジネスモデルが地方のニーズと合致している証拠です。
私の具体的な役割は、地方自治体やDMO(観光地域づくり法人)と膝を突き合わせて、その地域の隠れた魅力や課題を聞き出し「飛行機でしかできないソリューション」を提案することです。
地方の思いを乗せた飛行機を計画・運航し、地域経済を活性化させる、重要な社会インフラを支える最前線だと自負しています。
チャーター営業の最大の面白さは、「白紙の状態から一つのフライトを形にするプロデュース能力」が試される点、そして航空業界の枠を超えた広範な業務に携わることができる点です。
具体的には、自治体や旅行会社から寄せられる「こんな場所に飛ばしたい」という抽象的な要望を形にするため、自ら現地へ足を運び、地域の観光資源を調査することから始まります。プロジェクトが動き出せば、運航コストの緻密な計算に加え、運航部や整備部といった社内各所との調整、さらには旅行会社と連携した商品造成まで、すべての工程を主導します。
大手航空会社では業務が細分化されることが多いと思いますが、FDAのようなコンパクトな組織では、一人の担当者が「入り口から出口まで」一貫して関わることができます。自分のアイデアが実際のフライトとして空を飛び、地方の空港に賑わいをもたらして、地域経済の活性化に直接貢献できていると実感できる瞬間。これこそが、この仕事の何よりの醍醐味です。
最も大変だったと同時に達成感を感じたのは、コロナ禍から旅行需要が回復し始めた時期のチャーター便運航の調整です。
チャーター営業グループへの配属当時は需要が戻りつつある一方で、空港スタッフ不足が深刻で、ハンドリングの受け入れ調整が極めて難しい局面でした。私は空港業務部での経験を活かし、現場で必要な資格や業務フローを具体的に把握した上で、社内の調整担当や空港会社、自治体と粘り強く交渉を重ねました。
単に企画を通すだけでなく、現場のリソースに即した現実的な解決策を提案し、社内外の調整を完遂して無事にチャーター便を飛ばせた時は、この上ない達成感を感じました。自治体の方からの「地域が元気になった」という言葉や、満席の機体を見送る瞬間は、現場と営業の両面を知る自分だからこそ果たせた役割だと、仕事の意義を強く実感します。
チャーター便の企画は、「人と人とのつながり」が成功の鍵です。
企画実現には、外部の旅行会社や自治体だけでなく、社内の運航部、整備部、空港業務部など、多岐にわたる部門の協力が不可欠です。私の工夫は、各部門の専門用語を理解し「翻訳者」のように要望を正確に伝えることです。旅行会社のお客様の『こんな旅をしたい』という思いを、運航部の『安全基準』や整備部の『機材状況』といった専門的な制約と照らし合わせ、双方が納得できる着地点を見つけ出します。
FDAは役職や年齢に関わらず人との距離が近いのが特徴です。CS活動(顧客満足度向上のための活動)では、管理職も含めてニックネームで呼び合うなど、風通しが良く、意見を言いやすい環境です。このコミュニケーションの取りやすさが、イレギュラー発生時やタイトな調整を要する際に、迅速な意思決定を可能にしています。
チャーター営業の一日は、決まったルーティンがなく、フライトや企画状況、お客様からの緊急の相談によって変動します。
午前中は、各地担当エリアの旅行会社や自治体との会議や調整業務が中心となります。既存チャーター便の進捗確認、販売状況のヒアリング、そして新たな企画のアイデア出し、実現可能性を探るためのコスト計算などを行います。
午後は、フライトの実現に向けた社内の運航部や整備部との調整に時間を割くことが多いです。お客様からの「この日時に飛ばしたい」という要望を、安全制約や機材の整備スケジュールの中でどう実現可能にするか、実現可能なスケジュールやルートを調整する役割です。お客様の要望を最大限に受け入れつつ、安全を絶対条件とするバランス感覚が求められます。
週に数回は担当エリアへ出張し、現地での対面での打ち合わせや、まだ知られていない新たな観光資源の調査を行うことも重要な業務です。全ては、フライトを成功させるためのスムーズなコミュニケーションと、部門横断的な調整に集約されます。
最大のキャリア目標は、現在のチャーター営業の役割を通じて「日本全国の地方創生に空路で貢献し続けること」です。
FDAのチャーター部門は、航空業界の枠を超えた地域コンサルタントのような立ち位置で仕事をすることができます。地方の課題に対し、カラフルで柔軟なエンブラエル機をどう活用できるかを提案するのが私たちの重要なミッションです。
今後は、まだ知られていない地方の隠れた魅力を発掘し、潜在的な移動ニーズを具体化することで、チャーター便の可能性をさらに広げていきたいと考えています。具体的には、既存事業を拡大させ、FDAならではの地域ネットワークを全国規模で構築することを目指しています。
私たちの仕事は、単に航空便を売るのではなく、地域の方々の思いや経済効果を乗せて飛行機を飛ばし続けることであり、これこそが私の揺るぎないミッションです。将来的には、全国の地方自治体にとって「FDAのチャーター便ありき」で観光戦略が立てられるような、欠かせない存在になることを目指しています。
FDA、特にチャーター営業グループには、特定のスキルや航空専門知識よりも「地方を盛り上げたい」という熱い思いと、主体性を持っている方が向いていると強く感じます。
私たちの仕事は、地域の方々と共にビジネスを形にしていくため、与えられた業務をこなすだけでなく、自ら課題を発見し、解決策を提案できる積極的な姿勢が不可欠です。
FDAは若い組織ならではの風通しの良さが最大の特徴です。社員同士の距離が近く、部署や役職の垣根を越えて意見を言い合えるオープンな環境があります。そのため、自分のアイデアを臆せず発信し、周囲を巻き込みながら具体的な形にしていけるコミュニケーション能力が非常に重要になります。
航空業界という枠にとらわれず、「地方の交流人口を増やしたい」「地域課題を解決したい」という視点から、新しいビジネスや価値を創造することに喜びを感じる人、そしてそのために失敗を恐れずに挑戦できる柔軟性や行動力を持つ人と、一緒に働きたいと思っています。